胃カメラ検査の費用とは?保険適用条件と自己負担額の目安
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胃カメラ検査を受けようと思ったとき、気になるのが「費用がいくらかかるか」という点ではないでしょうか。保険が適用されるかどうかによって自己負担額は大きく変わり、症状の有無や受診目的によって保険診療・自費診療が分かれます。
この記事では、胃カメラ検査の費用について、保険適用時と自費診療時の目安・負担割合別の費用・検査方法による費用の違いをわかりやすく解説します。また、自治体の検診や医療費控除など、費用を抑えるためのポイントもご紹介します。
- この記事でわかること
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- 胃カメラ検査の保険適用と自費診療における費用の目安
- 保険が適用される具体的な条件と、自己負担割合別の料金差
- 検査方法(経口・経鼻)や鎮静剤の使用による費用の違い
- 自治体の検診や医療費控除など、検査費用を抑えるための方法
胃カメラ検査の費用
胃カメラ検査の費用は、保険適用の有無や検査内容によって異なります。ここでは、公的医療保険が適用される場合と、自費診療(自由診療)として受診する場合の目安について解説します。
保険適用時の自己負担額
症状や健診結果、既往歴などをもとに、医師が胃カメラ検査を必要と判断した場合には、原則として保険診療の対象となります。
胃カメラ検査が保険適用となる場合、自己負担額は原則として1割から3割となります。負担割合は年齢や所得区分によって決定されます。
また、1カ月の自己負担額が一定額を超えた場合には、高額療養費制度により窓口での支払い負担が軽減される場合があります。なお、差額ベッド代や食事代等の保険適用外費用は対象外です。
自費診療(自由診療)の場合の費用
特定の症状がない状態での検診目的などで胃カメラ検査を自費診療で受ける場合、全額自己負担となります。自費診療の詳細は以下の通りです。
- 検査内容内視鏡を口または鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸を直接観察する検査です。必要に応じて組織の一部を採取(生検)することもあります。
- 標準的な費用約15,000円〜30,000円程度(税込)※検査方法・使用する薬剤・オプションの有無により異なります。
- 検査期間・回数通常、当日の検査1回(検査時間は10〜15分程度)で終了します。
- 主なリスク・副作用喉や鼻の違和感・痛み、内視鏡挿入による出血や穿孔、麻酔薬や鎮静剤によるアレルギー反応、血圧低下、呼吸抑制などが起こる可能性があります。
自費診療を選択する際は、事前に医療機関へ詳細な費用や注意事項をご確認ください。
保険適用時の費用の目安(負担割合別)
胃カメラ検査が保険適用となる場合の自己負担額は、加入している医療保険の負担割合によって異なります。以下は一般的な目安です。
負担割合別の費用目安(検査基本料・診察料・薬剤料などを含めた目安)
- 1割負担(後期高齢者等)1,200円〜1,500円程度
- 2割負担(一定所得以上の高齢者等)2,400円〜3,000円程度
- 3割負担(一般的な現役世代)3,600円〜5,000円程度
上記はいずれも検査基本料・診察料・薬剤料などを含めた目安です。初診料・再診料、鎮静剤の使用、組織採取(生検)、ピロリ菌検査などが加わると別途費用が発生します。詳細は受診先の医療機関にご確認ください。
なお、1カ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合は、高額療養費制度による払い戻しを受けられる場合があります。
胃内視鏡検査(胃カメラ)の保険適用条件
胃内視鏡検査が公的医療保険の適用になるかどうかは、受診の目的や症状の有無によって決まります。ここでは、保険適用となるケースと自費診療になるケースを解説します。
保険適用(1割〜3割負担)となる場合
胃痛、胸やけ、食欲低下、胃もたれ、吐血、黒色便などの自覚症状がある場合〜また、過去にピロリ菌感染、胃潰瘍や胃がんなどの治療歴があり、経過観察が必要な場合も原則として保険が適用されます。
- 柏木先生からのひとこと
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保険が適用される条件のひとつとして、ピロリ菌除菌治療後の経過観察も対象となる場合があります。ピロリ菌を除菌した後も胃がんリスクが一定程度残るとされており、除菌後は内視鏡による定期的なフォローアップが保険診療として認められるケースがあります。
「以前ピロリ菌の除菌をしたことがある」という方は、自費と決めつけずに消化器内科にご相談ください。
自費診療(全額自己負担)となる場合
特に症状がなく、検診や人間ドックとして健康診断目的で受ける検査は、原則として自費診療となります。
ただし、市区町村が行う胃がん検診の対象者に該当する場合などは、自己負担が軽減されるケースもあります。ご自身の状況がどちらに該当するかは、事前に医療機関へご相談ください。
経口・経鼻、鎮静剤あり・なし別の費用比較
胃カメラ検査は、スコープの挿入経路と鎮静剤の使用有無によって、受け心地や費用が変わります。
経口内視鏡と経鼻内視鏡の費用差
経口と経鼻は保険上は同一の診療報酬区分のため、保険診療時の基本料金に大きな差はありません。ただし、鎮静剤を使用した場合には追加料金が発生することもあり、数百円〜1,000円程度追加されることがあります。自費診療時では施設によりますが、鎮静剤を用いた検査で追加料金が発生することもあります。
鎮静薬あり・なしの費用差
保険診療で鎮静剤を使用する場合、3割負担で概ね数百円〜1,000円程度の追加となります。自費診療では追加料金がかからない施設もありますが、数千円程度の追加料金が発生することがあるため、事前にご確認ください。
胃内視鏡検査(胃カメラ)を受ける際の注意点
検査を受ける際は、費用面だけでなく、内容について正しく理解しておくことが大切です。
医師への事前相談とインフォームド・コンセント
検査を受ける前に、現在の症状や過去の病歴を医師に詳しく伝えてください。事前の相談を通じて、納得した上で検査に臨むことが安全な診療の第一歩です。
費用体系の確認
特に自費診療の場合は医療機関ごとに費用設定が異なるため、事前に総額の目安を確認しておくことが重要です。万が一の際のフォロー体制が整っているかを確認しましょう。
胃カメラ検査の費用を抑える方法
胃カメラ検査の費用は、利用できる制度や補助を活用することで負担を軽減できる場合があります。
- 自治体の胃がん検診(対策型検診)を利用する
- 健康保険組合・事業者の補助制度を確認する
- 1年間の医療費が10万円を超える場合は医療費控除を活用する
胃カメラ検査の費用に関するよくある質問
Q. 胃カメラ検査は保険なしだと何円くらいかかりますか?
自費診療(全額自己負担)の場合、検査基本料・診察料・薬剤料などを含めて15,000円〜30,000円程度が目安です。ただし、採血やピロリ菌検査などを追加する場合は、別途費用がかかることがあります。
Q. 胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受けると費用はどうなりますか?
費用は各検査の費用を合算したものになります。ただし、同日施行により診察料の重複がなくなるなど、一部費用が異なる場合があるため医療機関へ確認しましょう。
Q. 胃カメラで生検(組織採取)をした場合、費用はどのくらい増えますか?
保険診療(3割負担)の場合、1臓器あたり4,000〜5,000円程度が追加されるのが一般的です。胃から複数か所採取しても、費用は胃1臓器分として計算されます。自費診療では医療機関によって異なります。
Q. 鎮静剤を使った胃カメラ検査の当日、車の運転はできますか?
鎮静剤の効果が残ることがあるため、当日の車・バイク・自転車の運転は厳禁です。公共交通機関を利用するか、送迎を依頼してください。
- 柏木先生からのひとこと
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鎮静剤を使用した検査後は薬の効果が残るため、院内で30分〜1時間程度お休みいただきます。受付から前処置・検査・回復までを含めると、1〜2時間程度を見込んでください。車・バイク・自転車の運転は当日終日できません。また、当日の飲酒や、契約など重要な判断を伴う行為もお控えください。
Q. 症状がなくても胃カメラ検査を受けた方がよいですか?
自治体の胃がん検診は、国の指針により原則として50歳以上の方が2年に1回、胃X線検査(バリウム)または胃カメラ検査のいずれかを受けられます。胃X線検査は40歳以上で年1回受けられる自治体もあり、対象年齢や検査方法は地域によって異なります。
胃がんは早期には自覚症状が出にくいため、症状がなくても定期的に検診を受けることが大切です。なお、胃痛や胃もたれなどの症状がある場合は、検診を待たずに医療機関を受診してください。
胃がんの多くはピロリ菌感染が原因とされています。ご家族にピロリ菌感染者や胃がんの方がいる場合は、40歳未満でも一度医師にご相談ください。 胃がんは早期に発見・治療すれば、Stage Iの胃がんでは5年生存率が90%を超えることが報告されています。
Q. 胃カメラ検査の費用は医療費控除の対象になりますか?
保険診療でお支払いになった自己負担分は、医療費控除の対象です。ただし、症状のない方が検診・人間ドック目的で受ける自費検査は、原則として対象外です。検査の結果、重大な病気が見つかり、そのまま治療を受けた場合は、その検査費用も対象になります。控除を受けられるのは、1年間の医療費が10万円(総所得金額等が200万円未満の方はその5%)を超えた場合です。
Q. 胃カメラが保険適用になるのはどのようなケースですか?
主に次の場合に保険が適用されます。
- 症状があり、医師が検査を必要と判断した場合(胃痛、胸やけ、胃もたれ、吐き気、食欲低下、黒色便、体重減少など)
- 健康診断や検診で要精密検査となった場合(バリウム検査での異常、ABC検診・ペプシノゲン検査の陽性、貧血など)
- 胃潰瘍や胃がんの治療歴があり経過観察が必要な場合や、ピロリ菌除菌後の定期検査
一方、症状がなく、健康診断・人間ドック目的で受ける場合は自費診療となります。
Q. ピロリ菌の検査が保険適用になるのはどのようなケースですか?
胃カメラでピロリ菌感染による胃炎(慢性胃炎)と診断された場合のほか、胃・十二指腸潰瘍、早期胃がんの内視鏡治療後などの場合に、保険で検査・除菌ができます。除菌後に治療がうまくいったかを確認する検査(効果判定)も保険の対象です。
また、ピロリ菌除菌後も胃がんのリスクは残るため、胃がんリスクに応じた定期的な胃内視鏡検査が大切です。ただし、除菌後の定期検査が一律に保険適用となるわけではなく、医師が医学的に必要と判断した場合には、保険診療となることがあります。
ピロリ菌感染胃炎について保険診療で検査・除菌治療を行う場合は、原則として胃内視鏡検査による胃炎の診断が必要です。
なお、検診や人間ドックの胃カメラで胃炎を指摘された場合も、その結果をもとに保険で検査を受けられます。前回の検査から期間が空いている場合などには、改めて胃カメラが必要になることがあります。検診で異常を指摘された場合は、早めの受診をおすすめします。
まとめ
胃カメラ検査の費用は、保険適用(1〜3割負担)の場合で数千円程度、自費診療の場合で15,000円〜30,000円程度が目安です。
胃がんなどの疾患は、早期に発見・治療できることで身体への負担軽減につながる場合があります。体調や年齢、既往歴などに応じて、定期的な受診を検討しましょう。
費用は診察内容や検査内容、医療機関によって異なります。







