巻き爪は何科?皮膚科や形成外科の選び方と治療法・保険適用を解説

更新日
投稿日
目次

巻き爪で痛みが出たとき、何科を受診すればよいか迷う方は少なくありません。巻き爪・陥入爪は皮膚科や形成外科などが主な相談先ですが、医療機関によって対応している治療法が異なります。

本記事では、巻き爪と陥入爪の違い、受診すべき診療科、主な治療法、受診の目安、日常の予防ケアについて解説します。症状の程度や適した治療には個人差があります。

この記事でわかること
  • 巻き爪と陥入爪の違い
  • 巻き爪は何科を受診すればよいか
  • 主な治療法とそれぞれの特徴
  • 受診の目安と日常の予防ケア

巻き爪と陥入爪の基本

巻き爪と陥入爪(かんにゅうそう)は混同されがちですが、状態が異なります。

巻き爪は爪の両端が内側に強く湾曲した状態を指し、必ずしも痛みを伴うとは限りません。一方、陥入爪は爪の角が皮膚に食い込んで炎症や痛み、化膿を起こした状態です。両者が同時に起こることもあります。

どちらも自己流の深爪や合わない靴などが関わることが多く、放置すると悪化することがあるため、痛みや炎症があるときは医療機関での相談がすすめられます。

巻き爪は何科を受診すればよいか

巻き爪・陥入爪は、皮膚科や形成外科などが主な相談先です。医療機関によって対応している治療法が異なるため、受診前に巻き爪・陥入爪の診療を行っているか確認するとよいでしょう。

受診先 主な対応の傾向
皮膚科 巻き爪・陥入爪の診断、炎症などの症状への対応
形成外科 巻き爪・陥入爪の診療、外科的治療など
整形外科 足の構造や歩行などに関連する問題の相談

医院によって対応できる治療法(ワイヤー法・プレート法・手術など)が異なります。受診前に、巻き爪の治療を行っているか電話やサイトで確認しておくとスムーズです。

主な治療法

巻き爪・陥入爪の治療では、爪に形状記憶ワイヤーを通して湾曲を緩やかにするワイヤー法、爪の表面に弾性プレートを貼って矯正するプレート法、食い込んだ部分に綿を挟んで負担を和らげるコットンパッキング、テーピングで皮膚を爪から離す方法などがあります。

治療法によって特徴が異なり、効果のあらわれ方にも個人差があります。

炎症や化膿が強い場合、再発をくり返す場合には、爪の一部を取り除く手術や、爪の生え際の処置を行う方法が検討されることがあります。手術の要否や方法は、医師が状態を診て判断します。自己判断で爪を深く切ったり市販の器具で無理に矯正したりすると悪化することがあるため避けてください。

治療費用・保険適用について

巻き爪・陥入爪の治療は、処置の内容によって保険診療と自由診療(保険適用外)に分かれます。どちらに該当するかは症状の状態や選択する治療法によって異なるため、受診時に医療機関に確認することをおすすめします。

炎症や化膿を伴う陥入爪の処置(消毒・切除など)は保険診療の対象となります。一方、ワイヤー法やプレート法といった矯正治療は、自由診療として提供されているケースが多く、費用は医療機関ごとに異なります。

治療の種類 保険適用の目安
炎症・化膿に対する処置 処置内容などにより保険適用となる場合がある
爪の生え際の処置・手術 症状・術式によって異なる

費用の目安は医療機関・術式・通院回数によって大きく異なります。受診前に問い合わせを行うか、初診時に担当医へ確認してください。

簗先生から一言アドバイス!

巻き爪は、痛みや赤みが強くなる前でも医療機関へ相談できます。爪の変形が気になる場合や、赤み・腫れ・痛みなどの症状がある場合は、自己判断で爪を深く切ったり無理に矯正したりせず、巻き爪・陥入爪に対応している医療機関へ相談しましょう。また、治療後も爪の切り方や靴の選び方などを見直すことが大切です。

受診の目安(こんなときは早めに)

巻き爪は軽いうちは様子を見られることもありますが、次のようなときは早めの受診がすすめられます。

  • 爪の周りが赤く腫れて痛む、押すとうずく
  • 膿が出ている、ジュクジュクしている
  • 痛みで歩きにくい、靴を履くのがつらい
  • 市販のケアを試しても改善しない、くり返す
  • 糖尿病など足のトラブルが心配な持病がある

特に、糖尿病などで足の血流や感覚に影響が出やすい方は、小さな傷でも悪化しやすいことがあるため、自己処置を避けて早めに医療機関へ相談してください。化膿や強い痛みがある場合も、放置せず受診することがすすめられます。

予防のための日常ケア

巻き爪は日常のケアで予防・再発防止を意識できるトラブルです。基本となるのは「正しい爪の切り方」と「足に合った靴選び」です。

爪は短く切りすぎず、指先と同じくらいの長さで、両端を深く切り込まない四角めの形(スクエアカット)にすると、角が皮膚に食い込みにくくなるとされています。

先のとがった靴やサイズの合わない靴は爪に負担をかけやすいため、つま先にゆとりのある靴を選びます。歩き方の癖や立ち仕事で一部の足指に負担が偏ることも関わるため、フットケアの観点も役立ちます。

セルフケアを続けても改善しない、痛みや変形が進む場合は、無理に自分で対処せず医療機関で相談してください。

よくある質問

Q. 市販の巻き爪グッズで治りますか?

市販の矯正グッズ(テープ・クリップ・コイルばね式の器具など)は、軽度の巻き爪で痛みが少ない段階であれば、一定の補助的役割が期待されることがあります。ただし、炎症や化膿がある場合や変形が強い場合は、自己処置により悪化するリスクがあります。痛みや赤みがある場合はまず医療機関で診てもらうことをおすすめします。

Q. 何回くらい通院が必要ですか?

通院回数は治療法や症状の程度によって大きく異なります。矯正治療の場合、数週間から数か月にわたって定期的な通院が必要なケースが多く、手術の場合も術後の経過観察が必要です。

再発しやすい症状でもあるため、症状が落ち着いた後も爪の切り方など予防的な指導を受けることが再発防止につながります。通院回数や期間の目安は受診先の医師に確認してください。

Q. 子どもの巻き爪も同じ診療科でよいですか?

子どもの巻き爪・陥入爪も、皮膚科や形成外科などが相談先になります。対応できる年齢や治療法は医療機関によって異なるため、受診前に確認するとよいでしょう。炎症や痛みが強い場合は、早めに医療機関へ相談してください。

Q. 巻き爪は放置するとどうなりますか?

痛みや炎症が強くなり、歩行が困難になることがあります。さらに化膿が進むと周囲の組織へ感染が広がるリスクもあります。

特に糖尿病などの持病がある方は重症化しやすいため、早めの受診がすすめられます。

まとめ

巻き爪・陥入爪は、皮膚科や形成外科などが主な相談先です。医療機関によって対応している治療法が異なるため、受診前に巻き爪・陥入爪の診療を行っているか確認するとよいでしょう。治療法は爪の変形の程度や皮膚への食い込み、炎症の有無などによって異なり、状態に応じて医師が判断します。赤み・腫れ・化膿・強い痛みがあるときや、糖尿病などの持病がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

簗 由一郎(やな ゆういちろう) 先生
簗 由一郎(やな ゆういちろう)先生

高知大学医学部を卒業後、東京大学形成外科教室にて研鑽を積む。

専門は形成外科領域全般に加え、眼瞼下垂、目の下のたるみ(クマ)、巻き爪・陥入爪、リンパ浮腫治療。現在は埼玉医科大学病院をはじめ、東京・埼玉・茨城の複数医療機関にて診療を行うかたわら、サイト運営を通じて専門的かつ信頼性の高い医療情報の発信にも尽力している。

巻き爪・陥入爪治療の相談室
まぶた・目の下のたるみのお悩み相談室

この記事をシェアする
RELATED POSTS関連記事
記事一覧
Keywordsキーワードからコラムを探す
キーワード検索
人気キーワード
エリアから探す