大腸内視鏡検査の下剤がつらい・不安なときに実施できる対策を紹介
- 更新日
- 投稿日
大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)を受ける前には、大腸内を観察しやすい状態にするために下剤を服用しなくてはいけません。2リットルほどの大量の液体状下剤を服用するタイプもあり、お腹が張ってつらいと感じる方もいます。
本記事では、大腸内視鏡検査の下剤がつらいときに実施できる対策をまとめました。また、下剤が不安な方向けに、クリニックの選び方も紹介します。
大腸内視鏡検査の下剤がつらい理由
大腸内視鏡検査を受ける前には、下剤を服用することが一般的です。「下剤がつらい」「下剤が不安」と感じる方もいるため、あらかじめ下剤がつらい理由を知っておくとよいでしょう。主な理由としては、次のようなものが挙げられます。
- 「下剤がつらかった」という話を聞いたことがあるから
- 下剤や水分の量が多いから
- 何度もトイレに通うから
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
「下剤がつらかった」という話を聞いたことがあるから
検査の感想には個人差があるため、「楽だった」という話もあれば、「下剤がつらかった」という話を聞くこともあるかもしれません。話の内容によっては、「大腸内視鏡検査は下剤がつらいものだ」「下剤がつらいから、大腸内視鏡検査を受けたくない」と感じる方もいるでしょう。
大腸内視鏡検査は大規模病院だけでなく、街のクリニックでも受けられる検査です。さまざまな場所で大腸内視鏡検査を実施していることから、検査自体も身近になってきました。実際に大腸内視鏡検査を受けた方から話を聞く機会が増えて、不安になる方もいるでしょう。
また、元々下剤に対してネガティブなイメージを持っている方もいます。下剤はできれば飲みたくないと考えている方が、「大腸内視鏡検査の下剤はつらかった」という話を聞くなら、さらに下剤についてネガティブな印象を持つかもしれません。
下剤や水分の量が多いから
大腸内視鏡検査に使用する下剤のなかには、2リットルもの大量の薬剤を服用するタイプもあります。味覚には個人差があるため一概には言えませんが、「苦い」「くせが強い」と感じることもあり、服用に苦痛を伴うこともあるでしょう。
また、下剤とは別に水分の摂取が推奨されることもあります。大量の水分でお腹が張り、つらいと感じることもあるかもしれません。
何度もトイレに通うから
下剤は便意を促すための薬剤です。個人差はありますが、服用後には何度もトイレに通うことになるでしょう。
何度もトイレに行くこと自体がつらいと感じる方もいるかもしれません。また、便意はあるのに思うように排便できず、つらさを感じる方もいます。
大腸内視鏡検査前に下剤を飲むのは必須?
大腸内視鏡検査は、大腸がんや大腸ポリープなどを発見するために実施する検査です。大腸内の腫瘍を発見できるかどうかは、大腸内が観察しやすい状態になっているかにも左右されます。
大腸内を観察しやすい空っぽの状態にするためにも、下剤は必須です。しかし、必ずしも口から服用するのではなく、クリニックによっては体内に直接注入する方法を実施していることがあります。
なお、体内に直接下剤を注入する方法であっても、経口による下剤の服用と同様、食事や水分摂取に対する制限があるため、医師の指示を守ることが大切です。下剤を口から服用する方法と直接注入する方法のメリットとデメリットを比較したうえで、適切に判断しましょう。
大腸内視鏡検査の下剤がつらいときに実施したい対策
大腸内視鏡検査の下剤がつらかった経験がある方や「下剤がつらいのでは?」と不安がある方は、次のような方法を検討できるかもしれません。
- 数日前から下剤を服用する
- 食事制限を実施する
- リラックスを心がける
なお、いずれの方法についても、医師に相談のうえ実施することが大切です。自己判断で実施すると大腸内視鏡検査に支障が生じることもあるため注意しましょう。
数日前から下剤を服用する
強い便秘がある方には、数日前から下剤を服用するように医師から指示されることがあります。医師から指示を受けた場合は、指示を守り、適切なタイミングで処方された下剤を服用することが大切です。
検査日以前から下剤を服用することで、大腸内がスムーズに空になりやすくなる可能性があります。普段から便秘がちな方は、検査を受ける前に医師に相談しておきましょう。
食事制限を実施する
精度の高い検査を実施するために、大腸内視鏡検査当日は絶食、前日は消化のよいものを食べるように医師から指導されることが一般的です。白米やうどん、食パン、豆腐などの食べ物を選び、脂の多い肉や魚、食物繊維の多いキノコ類やナッツ類などを避けるように指示されることがあります。
便秘がちな方や消化に時間がかかる方は、3日ほど前から食事制限を実施するように勧められるかもしれません。食事制限の期間を通常よりも長くすることで、大腸内を空にしやすいようにすることがあります。医師に相談したうえで、食事制限を長めに実施する方法も検討してみましょう。
リラックスを心がける
リラックスして大腸内視鏡検査に臨むことで、つらさを感じにくくなる可能性があります。過度に緊張しないように心がけ、ゆったりとした気持ちで大腸内視鏡検査を受けるようにしましょう。
また、余裕のあるスケジュールを組むことで、慌てず、リラックスしやすくなります。例えば、午前中に検査を受ける方なら、午後は仕事を入れないようにするのも一つの方法です。
大腸内視鏡検査の下剤が不安なときのクリニックの選び方
大腸内視鏡検査の下剤がつらいのではと不安を感じる方は、次の基準でクリニックを選んでみるとよいかもしれません。
- 下剤の選択肢があるか
- 個室か半個室の下剤服用スペースがあるか
- 経口以外の下剤服用方法を選択できるか
それぞれの選び方について具体的に解説します。
下剤の選択肢があるか
下剤の選択肢があると、自分に合うものを選びやすくなります。以前、大腸内視鏡検査の下剤でつらい思いをした方なら、今回の検査は別の下剤を選んでみるのも一つの方法です。
大腸内視鏡検査で使用される主な下剤には、次のような種類があります。
| 下剤の種類 | 特徴 |
|---|---|
| サルプレップ |
|
| モビプレップ |
|
| マグコロールP |
|
| ニフレック |
|
それぞれの特徴について見ていきましょう。
サルプレップ
サルプレップは比較的新しい下剤です。服用する量は480~960mlと少なめですが、脱水状態を回避するために、下剤の2倍の量の水を飲む必要があります。個人差はありますが、味は苦めと感じる方も少なくありません。
モビプレップ
モビプレップは服用量が1,000~2,000mlと多めですが、合わせて飲む水は下剤の半量で済むため、飲みやすいと感じる方もいます。味はやや酸っぱめです。粉末のため、しっかりと水に溶かしてから飲みましょう。
マグコロールP
マグコロールPは服用量が1,800~2,400mlと多めですが、合わせて水を飲む必要がないケースもあるため、摂取する水分量は他の下剤とあまり差はありません。味はスポーツドリンクのようで、飲みやすいと感じる方もいます。
ニフレック
ニフレックの服用量は2,000mlと多めですが、合わせて水を飲む必要がないケースもあるため、摂取する水分量は他の下剤と同程度です。腎臓や心臓に持病がある方も、医師の判断のもとで使用されることがあります。
柑橘系で比較的飲みやすい味です。しかし、くせが強いと感じる方もいます。
個室か半個室の下剤服用スペースがあるか
個室や半個室の下剤服用スペースがあれば、検査までの時間をリラックスした状態で過ごせるかもしれません。他人の目を気にせずに何度もトイレに通うことができ、ご自身のペースで大腸内を空にできます。
ただし、クリニックによっては個室使用料が発生する点に注意が必要です。大腸内視鏡検査を受ける前に個室の料金や予約の必要性についてクリニックに確認しておきましょう。
経口以外の下剤服用方法を選択できるか
大腸内視鏡検査に用いる下剤は個性的な味のものが多く、飲みにくいと感じる方もいるかもしれません。口から飲むことに不安を感じる場合は、経口以外の下剤服用方法を選択できるか確認してみましょう。
クリニックによっては、内視鏡的洗浄液注入法や鼻チューブ法で直接体内に下剤を注入できることがあります。ただし、いずれの方法もメリットだけでなくデメリットもあるため、医師の説明をしっかりと聞き、ご自身の状況や価値観などに照らし合わせて判断することが必要です。
まとめ
大腸内視鏡検査の下剤は服用量が多めで、独特な味のため、「服用するのがつらい」と感じる方もいるでしょう。大腸内視鏡検査を受けたことがある方なら今まで服用したことがない下剤を選んだり、量に不安がある方なら服用量が少なめの薬剤を利用できないか医師に相談したりすることで、つらさを軽減できるかもしれません。
また、個室や半個室の下剤服用スペースがあるクリニックを選ぶと、検査までの時間をリラックスして過ごせる可能性があります。自分のペースでトイレに通うことで、つらさの軽減に役立つかもしれません。
「ベストチョイス」では、エリアや営業日時、設備などのさまざまな条件からご自身に合うクリニックを探せます。大腸がんや大腸ポリープを早期発見するためにも、大腸内視鏡検査を定期的に受けることは大切です。クリニックの情報収集にぜひお役立てください。






