白内障手術の流れ|初診から手術当日・術後通院まで解説
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白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入する治療です。一般的には、診察・術前検査、眼内レンズの選択、手術当日の処置、術後の診察という順で進みます。
白内障手術を受ける際は、術前検査で目と全身の状態を確認し、希望する見え方に合う眼内レンズを選びます。手術日が決まったら、服薬、点眼、送迎、術後通院の予定を受診先の指示に沿って準備しましょう。
検査日程、手術時間、日帰りか入院か、術後の通院間隔は、目や全身の状態や医療機関の方針によって異なります。初診、術前検査、手術説明が別日になることもあり、術後も複数回の診察が必要です。受診先から渡された説明書と医師の指示を優先し、手術日だけでなく、術前検査日と術後受診日を含めて予定を確認してください。
- この記事でわかること
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- 初診から手術日が決まるまでの流れ
- 術前検査と眼内レンズ選びで確認すること
- 手術当日の準備・処置・帰宅までの流れ
- 術後の通院と、すぐに連絡したい症状
白内障手術の流れ|初診から術後通院まで
白内障手術は、診察と検査で手術の適応を確認したうえで計画します。全体の流れを把握しておくと、通院、送迎、仕事や家事の予定を調整しやすくなります。
| ステップ | 段階 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1 | 初診・診察 | 見えにくさと白内障の状態を確認する |
| 2 | 術前検査 | 目の詳しい検査を行い、眼内レンズの度数や手術方法を検討する |
| 3 | 手術説明・日程決定 | 眼内レンズ、費用、日帰り・入院、手術日などを確認する |
| 4 | 手術前の準備 | 点眼、服薬、飲食、来院時間、送迎などの指示を確認する |
| 5 | 手術当日 | 体調確認、散瞳、麻酔、手術、術後確認を受ける |
| 6 | 術後通院 | 炎症、眼圧、眼内レンズの位置や状態、見え方などを確認する |
ステップ1.診察で白内障手術を検討する
手術の時期は、水晶体の濁りだけでなく、見えにくさが運転や仕事などの日常生活へどの程度影響しているかを踏まえて検討します。白内障以外の目の病気が、見え方へ影響していないかを確認することも重要です。
診察では、視力検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査(専用の顕微鏡で目の前方を観察する検査)などを行い、必要に応じて眼底や網膜の状態も調べます。手術によって期待できる見え方には個人差があり、緑内障や網膜の病気などがある場合は、手術後も見えにくさが残ることがあります。
手術を受けることになったら、日帰りか入院か、左右どちらの目から手術するか、両目を手術する場合の間隔などを医師と相談します。医療機関によって対応方法が異なるため、家族の支援や通院手段も伝えておきましょう。
ステップ2.白内障手術の術前検査を受ける
術前検査では、手術方法を計画し、眼内レンズの度数を決めるために目の形や状態を測定します。検査の種類や実施日は医療機関によって異なりますが、主な確認項目は次のとおりです。
| 検査・確認 | 主な目的 |
|---|---|
| 視力・屈折検査 | 裸眼視力や矯正視力、近視・遠視・乱視の程度を確認する |
| 細隙灯顕微鏡検査 | 水晶体の濁りや角膜、目の前方の状態を確認する |
| 眼圧検査 | 眼圧を測り、緑内障の有無や管理状況を確認する |
| 眼底・網膜の検査 | 網膜や視神経に、見え方へ影響する病気がないか調べる |
| 眼軸長・角膜形状の測定 | 眼内レンズの度数計算に必要な眼軸長(目の奥行き)や角膜のカーブを測る |
| 角膜内皮細胞検査 | 角膜の透明性を保つ角膜内皮細胞の状態を確認する |
全身の病気、アレルギー、服用中の薬も手術計画に関わる場合があります。血液を固まりにくくする薬(抗凝固薬・抗血小板薬など)を含め、自己判断で薬を中止せず、処方した医師と手術を行う医師の指示を確認してください。
ステップ3.眼内レンズと白内障手術の日程を決める
術前検査の結果をもとに、眼内レンズの度数や種類、手術方法、手術日を相談します。日帰りか入院か、両目を手術する場合の進め方も、この段階で確認します。
眼内レンズを選ぶときは、遠方・中間・近方のどこを見やすくしたいか、手術後に眼鏡を使うことをどう考えるかを医師へ伝えます。単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズでは、ピントの合い方、見え方の特徴、費用の扱いが異なります。
| 比較項目 | 単焦点眼内レンズ | 多焦点眼内レンズ |
|---|---|---|
| ピント | 主に一つの距離へピントを合わせる | 複数の距離へピントが合うよう設計されている |
| 眼鏡 | 設定した距離以外を見るときに必要になることがある | 眼鏡を使う機会を減らせる場合がある |
| 見え方 | 設定した距離を中心に見やすくする | 夜間に光がにじむ、まぶしく感じることがある |
| 費用 | 保険診療で使用されるものが中心 | 選定療養または自由診療として追加費用が生じる場合がある |
- 車を運転する機会と、夜間に運転する頻度
- パソコンやスマートフォンを使う時間
- 読書や裁縫など、近くを見る作業の頻度
- 夜間の光の見え方をどの程度重視するか
- 手術後に眼鏡を使うことをどの程度許容できるか
- 選ぶ眼内レンズによって、追加費用や保険の扱いがどう変わるか
生活のすべてで眼鏡が不要になるとは限りません。希望する距離だけでなく、仕事や趣味、費用も含めて相談し、レンズごとの特徴と限界について説明を受けましょう。
多焦点眼内レンズなどを選ぶ場合は、選定療養または自由診療として追加費用が生じることがあります。費用の区分や総額は、眼内レンズの種類と医療機関によって異なるため、手術前に確認してください。
ステップ4.白内障手術前までの準備をする
手術前の点眼、飲食、服薬、入浴などの指示は、医療機関によって異なります。抗菌薬の点眼を指示されることもありますが、開始日や使用回数を自己判断で変更せず、処方内容に従ってください。
手術日までに、次の事項を確認しておきましょう。
手術日までに確認するチェックリスト
- 手術日、来院時間、受付場所
- 食事と水分摂取に関する指示
- 服用を継続する薬と、変更が必要な薬
- 手術前後に使用する点眼薬の種類と回数
- 当日の服装、化粧、装飾品に関する注意
- 付き添いや送迎の必要性と帰宅方法
- 手術後の受診日
- 夜間や休診日の連絡先
- 眼内レンズを含む費用の区分と総額
手術後は見え方が安定せず、眼帯や保護具によって視野が狭くなることがあります。手術当日は自分で運転して帰ることを避け、付き添いや送迎が必要かどうかを医療機関へ確認してください。
家族による送迎、タクシー、公共交通機関など、受診先から案内された帰宅方法を事前に準備しましょう。帰宅後に点眼や家事の支援が必要になる可能性も考え、家族などと相談しておくことが大切です。
ステップ5.白内障手術当日の流れ
手術当日は、本人確認と体調確認を行い、散瞳(点眼で瞳孔を広げる処置)や麻酔などの準備を進めます。実際の順序や待機時間は医療機関によって異なるため、指定された時間に余裕をもって来院してください。

受付・体調確認
受付後、血圧や体調、服薬状況などを確認します。発熱、咳、目の充血や痛みなど、普段と異なる症状がある場合は、来院前または受付時に伝えてください。
散瞳と麻酔
点眼で瞳孔を広げ、手術の準備をします。白内障手術では点眼麻酔が用いられることがありますが、目や全身の状態によって麻酔方法が変わる場合があります。
濁った水晶体の除去と眼内レンズの挿入
一般的な白内障手術では、角膜付近に小さな切開を設け、濁った水晶体を細かく砕いて吸引します。その後、水晶体を包んでいた袋の中へ眼内レンズを挿入します。
白内障の進行度や目の状態によって、手術方法や所要時間は異なります。白内障が進行して水晶体が硬くなっている場合や、ほかの目の病気がある場合は、手術に時間を要することもあります。
術後の確認と帰宅・入院
手術後は目を保護し、医療機関で全身状態や目の状態を確認します。日帰りの場合は、帰宅後の注意点、点眼方法、次回の受診日について説明を受けます。入院の場合は、病室で経過観察を受けます。
手術室にいる時間だけで予定を組まず、受付から術前準備、術後確認までを含む滞在時間を受診先へ確認しておくと、当日の予定を立てやすくなります。付き添う方にも、終了予定時刻が前後する可能性を伝えておきましょう。
ステップ6.白内障手術後の診察・通院
手術後は、傷口、炎症、眼圧、感染の兆候、眼内レンズの位置や状態、見え方などを診察で確認します。最初の診察日と、その後の通院間隔は医療機関によって異なるため、帰宅または退院する前に次回の受診日を確認してください。
処方された点眼薬は、見え方が良くなっても自己判断で減らしたり、中止したりしないでください。洗顔、洗髪、入浴、運動、仕事、運転を再開する時期も一律ではないため、診察時の指示に従いましょう。
手術後にすぐ連絡したい症状
- 強い目の痛み
- 急な視力低下
- ひどい充血
これらの症状が現れた場合は、次の予約日を待たず、手術を受けた医療機関へ連絡してください。
症状が現れた時間、左右どちらの目に症状があるか、見え方がどのように変化したかを伝えると、受診の必要性を確認しやすくなります。夜間や休診日に連絡する方法も、手術前に確認しておくことが大切です。
白内障手術の説明時に確認したいリスクと注意点
白内障手術では、感染、炎症、出血、眼圧上昇、角膜のむくみ、網膜剥離、眼内レンズのずれなどが起こる可能性があります。合併症の種類や起こりやすさは、目や全身の状態によって異なるため、手術前の説明で自分に関係するリスクを確認してください。
眼内レンズにはピント調節の限界があり、手術後も眼鏡が必要になる場合があります。また、目標としていた度数とのずれが生じたり、ほかの目の病気の影響によって期待した見え方が得られなかったりすることもあります。
手術後しばらくして、水晶体を包んでいた袋が濁り、再びかすんで見える「後発白内障」が起こることがあります。後発白内障は、手術で取り除いた白内障が再発するものではありません。見え方に影響する場合は、レーザーによる処置が検討されます。
手術同意書へ署名する前に、次の点を確認しましょう。
- 手術によって期待できる見え方と限界
- 眼内レンズの種類と、選択できるピントの距離
- 手術後も眼鏡が必要になる可能性
- 自分に関係する合併症と、その対応方法
- 保険診療、選定療養、自由診療の区分
- 眼内レンズ、検査、薬剤などを含む費用
- 手術後の生活制限と通院予定
説明で理解しにくい点がある場合は、その場で医師へ質問してください。家族と一緒に説明を聞くことを希望する場合は、付き添いが可能かどうかを受診先へ確認しましょう。
白内障手術の流れに関するよくある質問
Q. 白内障手術は日帰りで受けられますか?
日帰り手術に対応する医療機関もあれば、入院で行う医療機関もあります。目や全身の状態、通院手段、自宅で点眼や清潔管理を続けられるかなどを踏まえ、医師と相談して決めます。
Q. 白内障手術にはどのくらい時間がかかりますか?
手術時間は、白内障の進行度、目の状態、手術方法などによって異なります。受付、術前準備、術後確認を含む滞在時間は、手術そのものの時間より長くなります。手術当日の予定を立てる際は、受診先へ院内での滞在時間を確認してください。
Q. 手術前の薬は中止したほうがよいですか?
服用中の薬を自己判断で中止してはいけません。血液を固まりにくくする薬を含め、お薬手帳などで薬の内容を伝え、処方した医師と手術を行う医師の指示に従ってください。
Q. 両目の白内障手術は同じ日にできますか?
両目を同じ日に順番に手術する方法と、片目ずつ別日に手術する方法があります。対応の有無や適応は、目や全身の状態、手術の難易度、医療機関の実施体制によって異なります。手術の間隔や、それぞれの方法のメリットと注意点を医師へ確認してください。
関連記事:白内障手術は両目同時にできる?間隔とメリット・デメリットを解説
Q. 白内障手術当日は運転できますか?
散瞳や手術によって見え方が変化し、眼帯や保護具によって視野が狭くなることがあります。手術当日は、自分で運転して帰ることを避けてください。付き添いや送迎が必要かどうかを医療機関へ確認し、受診先から案内された帰宅方法を準備しましょう。
まとめ
白内障手術は、診察と術前検査で手術の適応を確認し、希望する見え方に合わせて眼内レンズを検討したうえで、手術前の準備、手術当日、術後の診察へ進みます。
手術時間や受診回数、日帰りか入院か、術後の通院日程には施設差や個人差があります。一般的な日数だけで予定を決めず、術前検査日、手術日、術後受診日を含めて、受診先へ確認してください。
診察前に、運転、仕事、読書、パソコン作業など、手術後に重視したい見え方を整理しておきましょう。受診先では、眼内レンズの特徴と費用、手術前の点眼・服薬、当日の滞在時間と帰宅方法、術後の受診日、夜間や休診日の連絡先を確認してください。






