歩くと足が痛いのはなぜ?部位別の原因と受診の目安をわかりやすく解説
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歩くと足が痛む原因は、痛む部位や症状の出方によって異なります。
足底腱膜炎や外反母趾、捻挫、変形性関節症など、骨・関節・腱に関係するものだけでなく、皮膚や爪のトラブル、神経の圧迫、血流障害、糖尿病に伴う足病変なども考えられます。
痛みを我慢して歩き続けると、症状が長引いたり、患部をかばうことで別の部位へ負担がかかったりする場合があります。一方、片脚の急な腫れや変色、冷感、息苦しさなどがある場合は、セルフケアより受診を優先しなければなりません。
この記事では、歩行時に足や脚が痛む主な原因を部位別に整理し、自宅で確認できること、避けたい行為、受診の目安、症状に応じた相談先を解説します。
- この記事でわかること
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- 歩くと足が痛む主な原因
- 足裏、足指、足首、ふくらはぎ、膝など部位別の特徴
- 速やかな受診が必要な症状
- 自宅で確認できることと避けたい行為
- 整形外科、皮膚科、血管外科などの相談先
次の症状がある場合は速やかに医療機関へ
次のような症状がある場合は、疲労や軽いけがと決めつけず、救急相談や救急外来を含めて速やかに医療機関へ相談してください。
- 体重をかけられないほど強く痛む
- けがのあとに明らかな変形や強い腫れがある
- 脚や足が急に冷たくなった
- 皮膚が急に白色や紫色へ変わった
- 強い痛みやしびれがあり、足指を動かしにくい
- 片脚のふくらはぎが急に腫れ、赤みや熱感がある
- 片脚の腫れに加えて、息苦しさや胸の痛み、失神がある
- 発熱を伴う赤み、腫れ、膿がある
- 糖尿病があり、傷、黒ずみ、膿、強い腫れなどがある
片脚の急な腫れや痛みは、深部静脈血栓症などでみられることがあります。血栓が肺へ移動すると肺塞栓症につながる可能性があるため、息苦しさや胸痛を伴う場合は緊急の対応が必要です。
また、足が急に冷たくなった、色が悪くなった、強いしびれがあるといった症状は、急性の血流障害でも起こり得ます。末梢動脈疾患には、歩行時に症状が出る段階から、足を失う危険を伴う重い虚血までさまざまな状態があります。
糖尿病がある方へ
糖尿病性神経障害などによって足の感覚が低下していると、傷や炎症があっても痛みを感じにくい場合があります。
痛みの強さだけで判断せず、次の変化がないか足全体を確認してください。
- 傷や靴ずれ
- 水ぶくれ
- 赤み、腫れ、熱感
- 皮膚の色の変化
- 膿や悪臭
- タコや魚の目
- 巻き爪や爪周囲の炎症
異常を見つけた場合は、自分で傷を削ったり処置したりせず、かかりつけ医や糖尿病内科へ相談してください。日本糖尿病学会の診療ガイドラインでも、糖尿病性足病変の発症・進行や重症化を防ぐためのフットケアが扱われています。
歩くと足が痛む主な原因
歩行時の痛みは、大きく次の4つに分けて考えられます。
| 原因の分類 | 主な例 | 症状の特徴 |
|---|---|---|
| 骨・関節・腱など | 足底腱膜炎、外反母趾、捻挫、変形性関節症 | 足へ体重をかけたときや、関節を動かしたときに痛みやすい |
| 皮膚・爪 | 巻き爪、魚の目、タコ、白癬、傷 | 靴による圧迫や接触で痛み、見た目の変化を伴うことがある |
| 神経 | モートン病、腰部脊柱管狭窄症など | しびれ、灼熱感、電気が走るような痛みを伴うことがある |
| 血管・全身疾患 | 末梢動脈疾患、深部静脈血栓症、糖尿病性足病変など | 冷感、変色、腫れ、歩行距離との関連などがみられることがある |
足には骨、関節、筋肉、腱、靱帯、皮膚、神経、血管が集まっています。症状が似ていても原因が異なるため、痛む場所だけで病名を決めることはできません。
痛みの出方を確認する
受診時に症状を説明できるよう、次の点を整理しておきましょう。
- いつから痛むか
- 足と脚のどこが痛むか
- 歩き始め、歩行中、休息中のどこで痛むか
- どのくらい歩くと症状が出るか
- 休むと症状が軽くなるか
- しびれ、冷感、熱感、腫れ、変色があるか
- 片側だけか、両側か
- けが、運動量、靴の変更などのきっかけがあるか
朝の一歩目にかかとが痛む、一定距離を歩くと脚がつらくなるなど、症状が出るタイミングは診察の手がかりになります。ただし、一つのパターンだけで原因を判断することはできません。
歩くと痛み、休むと軽くなる場合
一定距離を歩くと脚の痛みやしびれが現れ、休むと再び歩けるようになる状態を「間欠性跛行」といいます。
間欠性跛行は、下肢の動脈が狭くなる末梢動脈疾患でみられますが、腰部脊柱管狭窄症など神経の圧迫によっても起こります。症状だけで血管と神経のどちらが原因かを判断することはできません。
歩ける距離が徐々に短くなっている、足が冷たい、傷が治りにくいといった変化がある場合は、通常の筋肉疲労として放置せず医療機関へ相談してください。
足の裏・かかと・足指が痛む場合
足の裏や足指は、歩くたびに体重と地面からの衝撃を受けます。痛みの位置と出方によって、考えられる原因が異なります。
朝の一歩目に足裏やかかとが痛む
朝起きた直後や、長く座ったあとの歩き始めに、かかとから土踏まずが痛む場合は、足底腱膜炎などが考えられます。
足底腱膜は、かかとから足指の付け根へ伸び、足のアーチを支える組織です。スポーツや歩行による繰り返しの負荷、足の形、靴、路面などが発症に関係する場合があります。
次のような場合は整形外科での確認を検討してください。
- 痛みが続いている
- 歩く距離が短くなった
- 押すと特定の場所が強く痛む
- 腫れや熱感がある
- けがや運動量の増加をきっかけに痛み始めた
- 安静時にも痛む
かかとの痛みには、足底腱膜炎以外にも疲労骨折、腱や脂肪組織の問題、神経の障害などが関係することがあります。
足指の付け根に痛みやしびれがある
第3趾と第4趾の間を中心に、足指の付け根へしびれ、灼熱感、電気が走るような痛みが出る場合は、モートン病などが考えられます。
モートン病は、足指へ向かう神経が中足骨の間で圧迫される神経障害です。第2趾と第3趾の間など、別の位置に症状が出る場合もあります。
幅の狭い靴を履いたときや、つま先へ体重をかけたときに症状が強くなることがあります。靴を替えても症状が続く場合や、しびれが強い場合は整形外科へ相談してください。
親指の付け根が曲がり、靴に当たって痛む
足の親指が第2趾側へ曲がり、付け根の内側が出っ張って靴に当たる場合は、外反母趾が考えられます。
外反母趾には、足の形態や靴など複数の要素が関係します。変形や痛みの程度によって、靴の調整、足底装具、運動療法、手術などが検討されます。
次のような場合は整形外科へ相談してください。
- 靴を履くと強く痛む
- 靴を脱いでも痛みがある
- 親指以外の足指にも変形がある
- タコや傷ができている
- 歩き方に影響している
市販の矯正器具やインソールがすべての人に適するわけではありません。装着によって痛みが増す場合は使用を中止してください。
親指の付け根が急に赤く腫れる
足の親指の付け根が急に赤く腫れ、触れただけでも強く痛む場合は、痛風などが考えられます。痛風発作は足関節、足の甲、膝などに生じることもあります。
ただし、発熱、傷、膿などがある場合は感染症との区別も必要です。見た目だけで痛風と決めつけず、内科または整形外科を受診してください。
参考:日本整形外科学会「痛風」
皮膚や爪に異常がある
歩くと特定の場所だけが痛み、皮膚や爪にも変化がある場合は、次のようなトラブルが考えられます。
- 巻き爪・陥入爪
- 魚の目・タコ
- 白癬
- イボ
- 靴ずれ
- 傷や感染
爪の周囲が赤く腫れている、膿が出ている、皮膚の傷が治らない場合は、皮膚科などで状態を確認してください。
特に糖尿病や足の感覚低下がある場合は、自己判断でタコや魚の目を削らず、医療機関へ相談することが重要です。
足首・すね・ふくらはぎが痛む場合
足首からふくらはぎにかけての症状には、けがや運動による負担だけでなく、神経や血管の病気が関係することもあります。
特に、片脚だけの急な腫れ、熱感、変色、冷感がある場合は、マッサージや運動をせず医療機関へ相談してください。
けがのあとに足首が腫れた
段差を踏み外した、足首をひねった、転倒したなどのきっかけがあり、足首やくるぶしが腫れて痛む場合は、足関節捻挫や骨折などが考えられます。
捻挫は、足首を支える靱帯が損傷した状態です。外見上の変形がなくても、靱帯の断裂や骨折を伴っている場合があります。
次のような症状がある場合は、整形外科での確認が必要です。
- 体重をかけられない
- 腫れや内出血が強い
- 骨の一部を押すと強く痛む
- 足首をほとんど動かせない
- 痛みが時間とともに強くなっている
- 数日たっても歩きにくい
けがの直後は、痛む足へ無理に体重をかけず、できるだけ負荷を減らします。明らかな変形や感覚の異常、足先の冷感がある場合は、速やかに受診してください。
けががなく、足首の腱に沿って痛む
明らかなけががなくても、歩行や運動による繰り返しの負荷によって、足首周辺の腱に炎症や損傷が生じることがあります。
痛む位置は、足首の内側、外側、かかとの後方など原因となる腱によって異なります。
- 特定の動きで痛む
- 腱に沿って腫れている
- 動き始めに痛みが強い
- 長く歩くと症状が増す
- つま先立ちが難しい
このような状態が続く場合は、無理にストレッチや運動をせず、整形外科へ相談してください。
運動後にすねが痛む
ランニングや長距離歩行のあとに、すねの内側が広い範囲で痛む場合は、シンスプリント(過労性脛部痛)などが考えられます。
運動量の急な増加、硬い路面、足に合わない靴などが関係する場合があります。ただし、限られた一点を押したときに強く痛む、安静にしていても痛む、腫れがあるといった場合は、疲労骨折などとの区別が必要です。
運動を続けるほど痛みが増す場合は、練習量を減らし、整形外科で状態を確認してください。
片脚のふくらはぎが急に腫れた
片方のふくらはぎだけが急に腫れ、痛み、赤み、熱感などを伴う場合は、深部静脈血栓症などが関係している可能性があります。
次のような場合は速やかに医療機関へ相談してください。
- 左右の脚の太さが急に変わった
- ふくらはぎ全体が張るように痛む
- 皮膚が赤い、または紫色に見える
- 触れると熱く感じる
- 長時間の移動、手術、入院、安静のあとに症状が出た
- 妊娠中または出産後である
- 過去に血栓症を起こしたことがある
突然の息苦しさ、胸の痛み、冷や汗、意識が遠のく感覚を伴う場合は、肺塞栓症の可能性もあるため、救急要請を検討してください。
血栓が疑われる状態では、ふくらはぎを強くもんだり、無理に歩いたりしないでください。
歩くと脚が痛み、休むと軽くなる
一定の距離を歩くと、ふくらはぎや太ももに痛み、だるさ、しびれが現れ、休むと症状が軽くなる場合は、間欠性跛行が考えられます。
間欠性跛行には、主に次の原因があります。
- 下肢の動脈が狭くなる末梢動脈疾患
- 腰部の神経が圧迫される腰部脊柱管狭窄症
末梢動脈疾患では、歩行時の痛みに加えて、足の冷感、皮膚の色の変化、傷の治りにくさなどがみられることがあります。
腰部脊柱管狭窄症では、腰痛や脚のしびれを伴い、前かがみで休むと症状が軽くなる場合があります。
症状の出方だけで原因を区別することは困難です。歩ける距離が短くなっている場合は、循環器内科、血管外科、整形外科などへ相談してください。
膝・太もも・股関節が痛む場合
足先ではなく、膝や股関節の痛みによって歩行がつらくなることもあります。
痛む側をかばって歩き続けると、反対側の脚や足首、腰などに負担がかかる場合があります。
膝の内側や周囲が痛む
立ち上がりや歩き始め、階段の上り下りで膝が痛む場合は、変形性膝関節症や半月板・靱帯の障害などが考えられます。
変形性膝関節症では、関節軟骨や周囲の組織が変化し、次のような症状が現れることがあります。
- 歩き始めに膝が痛む
- 階段の上り下りがつらい
- 膝が腫れる
- 膝を伸ばしにくい
- 正座が難しい
- 膝の形が変わってきた
膝が突然動かなくなった、けがのあとに強く腫れた、発熱や赤みを伴う場合は、早めに整形外科を受診してください。
太ももや股関節の付け根が痛む
股関節の付け根や太ももに痛みがあり、靴下を履く、立ち上がる、階段を上るといった動作が難しくなる場合は、変形性股関節症などが考えられます。
股関節の病気でも、膝や太ももの痛みとして感じることがあります。痛む場所だけで原因を判断せず、股関節の動かしにくさや歩き方の変化も医師へ伝えてください。
次のような状態が続く場合は整形外科へ相談します。
- 歩幅が狭くなった
- 脚を引きずるようになった
- 靴下や靴を履きにくい
- 車の乗り降りが難しい
- 夜間や安静時にも痛む
- 左右の脚の長さが違うように感じる
急な強い股関節痛や、転倒後に立てない状態では、骨折などの可能性もあるため速やかな受診が必要です。
自宅で確認できることと避けたい行為
緊急性の高い症状がなく、日常生活への影響が軽い場合は、痛みの変化を記録しながら患部への負担を減らします。
原因が分からない段階で、積極的なマッサージや運動を始めることは避けてください。
痛みの状態を記録する
受診時に伝えられるよう、次の情報を記録します。
- 痛み始めた時期
- 痛む場所
- 痛みが出る動作
- 歩ける距離や時間
- 休むとどの程度軽くなるか
- 腫れ、しびれ、冷感、熱感、変色の有無
- 痛みの強さや時間帯
- 運動、けが、靴の変更などのきっかけ
腫れや皮膚の色が変化する場合は、同じ照明と角度で写真を撮っておくと、経過を伝えやすくなります。
足への負担を減らす
痛みを増やす動作が分かっている場合は、長距離歩行、ランニング、長時間の立ち仕事などを一時的に控えます。
ただし、長期間まったく動かない状態が適しているとは限りません。どの程度動いてよいかは原因によって異なるため、症状が続く場合は医師へ確認してください。
靴と足の状態を確認する
靴を履いたときに、つま先や足指が当たっていないか、かかとが大きく浮いていないかを確認します。
- 歩くと特定の場所が圧迫される
- 靴ずれができる
- 指が重なっている
- 靴底が大きく片減りしている
- インソールを入れてから別の場所が痛くなった
このような場合は、靴やインソールが足に合っていない可能性があります。市販の矯正器具を使って症状が増す場合は、使用を中止してください。
原因が分かる前に避けたいこと
- 痛みを我慢して歩き続ける
- 急に腫れたふくらはぎをもむ
- 原因不明の腫れや赤みを温める
- 強いストレッチや筋力運動を行う
- 痛みを伴う部位を無理に伸ばす
- タコや魚の目を刃物で削る
- 合わないインソールや矯正器具を使い続ける
- 湿布や市販薬だけで受診を先延ばしにする
湿布や鎮痛薬は、痛みを一時的に軽くするために使われることがありますが、原因そのものを治すものではありません。
傷やかぶれのある皮膚には湿布を貼らず、ほかの鎮痛薬を使用している場合や持病がある場合は、医師や薬剤師へ確認してください。
ストレッチや運動は原因を確認してから行う
足底やふくらはぎのストレッチ、筋力運動、ウォーキングなどが治療や再発予防に用いられることはあります。
ただし、骨折、急性炎症、血栓、重い血流障害などがある場合には適さない可能性があります。痛みの原因が確認され、医師や理学療法士から方法を案内された場合に行ってください。
運動中や運動後に痛みが強くなる場合は中止し、医療機関へ相談しましょう。
受診の目安と相談先
体重をかけられないほどの痛み、明らかな変形、脚の急な冷感・変色、片脚の急な腫れ、息苦しさなどがある場合は、記事冒頭の案内に従って速やかに医療機関へ相談してください。
緊急性の高い症状がなくても、次のような状態がある場合は、通常の診療時間内に受診を検討します。
- 痛みが続いている、または徐々に強くなっている
- 歩ける距離や時間が短くなっている
- 痛みをかばって歩き方が変わった
- 夜間や安静時にも痛む
- 腫れ、しびれ、冷感、熱感、変色が続いている
- 同じ場所の痛みを繰り返している
- 傷、巻き爪、タコ、魚の目などが治らない
- 市販薬や負荷の調整だけでは改善しない
- 日常生活や仕事に支障が出ている
症状に応じた相談先
| 症状・相談内容 | 主な相談先 |
|---|---|
| 骨、関節、筋肉、腱の痛みやけが | 整形外科 |
| 足底、かかと、足指、足首、膝、股関節の痛み | 整形外科 |
| 巻き爪、魚の目、タコ、白癬、皮膚の傷 | 皮膚科 |
| 足の親指の付け根が急に赤く腫れた | 内科・整形外科 |
| 歩くと脚が痛み、休むと軽くなる | 血管外科・循環器内科・整形外科 |
| 片脚の急な腫れ、赤み、熱感 | 救急外来・循環器内科・血管外科など |
| 糖尿病があり、傷や変色、腫れがある | かかりつけ医・糖尿病内科 |
| 相談先を判断できない | 整形外科・かかりつけ医 |
けがや運動後の痛み、関節や腱の症状では、整形外科が主な相談先です。
皮膚や爪に明らかな異常がある場合は皮膚科、歩行距離に応じてふくらはぎなどが痛む場合は、血管外科、循環器内科、整形外科などが候補になります。
どの診療科が適しているか判断できない場合は、整形外科またはかかりつけ医へ相談してください。診察結果に応じて、ほかの専門科を紹介されることがあります。
受診時に伝えたい情報
診察では、痛む場所だけでなく、症状の経過や歩行との関係を具体的に伝えることが大切です。
次の内容を整理しておきましょう。
- 症状が始まった時期
- 痛む場所と左右差
- 痛みの強さと感じ方
- 歩き始め、歩行中、休息中のどこで痛むか
- どのくらいの距離や時間で症状が出るか
- 休むと症状が軽くなるか
- 腫れ、しびれ、冷感、熱感、変色の有無
- 運動、転倒、靴の変更などのきっかけ
- 糖尿病、動脈硬化、血栓症などの持病
- 喫煙歴
- 服用中の薬
- 過去のけがや手術歴
腫れや変色が一時的に現れる場合は、同じ条件で撮影した写真も経過を伝える手がかりになります。
よくある質問
Q. 朝の一歩目に足の裏が痛むのはなぜですか?
朝起きた直後や、長く座ったあとの歩き始めに、かかとから土踏まずが痛む場合は、足底腱膜炎などが考えられます。ただし、疲労骨折や神経の障害などでも似た症状が出ることがあります。症状が続く、押すと一部分だけ強く痛む、安静時にも痛む場合は、整形外科で状態を確認してください。
Q. 一定距離を歩くとふくらはぎが痛む場合は何科ですか?
歩くと脚が痛み、休むと軽くなる間欠性跛行は、末梢動脈疾患や腰部脊柱管狭窄症などでみられます。足の冷感や傷の治りにくさがある場合は血管外科や循環器内科、腰痛や脚のしびれを伴う場合は整形外科が候補です。症状だけで原因を区別することは難しいため、判断できない場合は、かかりつけ医へ相談する方法もあります。
Q. 片脚だけ急に腫れた場合は受診が必要ですか?
片脚だけが急に腫れ、痛み、赤み、熱感を伴う場合は、深部静脈血栓症などの可能性があります。自己判断でマッサージせず、速やかに医療機関へ相談してください。息苦しさ、胸の痛み、冷や汗、失神などを伴う場合は、救急要請を検討する必要があります。
Q. 糖尿病がある場合は、どのような足の変化に注意すべきですか?
糖尿病性神経障害によって感覚が低下すると、傷や感染があっても痛みを感じにくいことがあります。傷、靴ずれ、水ぶくれ、赤み、腫れ、熱感、皮膚の色の変化、膿、悪臭、爪周囲の炎症などがないか確認してください。異常を見つけた場合は自分で削ったり処置したりせず、かかりつけ医や糖尿病内科へ相談してください。
Q. 歩くと足が痛い場合は何科を受診すればよいですか?
けがや骨、関節、腱などの痛みでは、整形外科が主な相談先です。巻き爪や皮膚の傷などがある場合は皮膚科、歩行時の脚の痛みや冷感など血流障害が疑われる場合は血管外科や循環器内科、糖尿病がある場合はかかりつけ医や糖尿病内科が候補になります。相談先を判断できない場合は、整形外科またはかかりつけ医へ相談してください。
まとめ
歩くと足が痛む原因には、骨や関節、腱の障害、皮膚や爪のトラブル、神経の圧迫、血管や全身の病気などがあります。
原因を考える際は、痛む場所だけでなく、歩き始めに痛むのか、一定距離を歩くと痛むのか、休んでいるときにも痛むのかを確認することが大切です。
緊急性の高い症状がなければ、歩ける距離や腫れ、しびれ、皮膚の変化を記録し、痛みを増やす動作を控えます。原因が分からない段階で、強いマッサージやストレッチ、温熱ケアを行うことは避けてください。
症状が続く場合や日常生活に支障がある場合は、整形外科などで状態を確認しましょう。片脚の急な腫れ、脚や足の冷感・変色、息苦しさ、発熱を伴う腫れなどがある場合は、速やかな受診が必要です。
本記事は、歩行時に生じる足や脚の痛みに関する一般的な情報を提供するものであり、個別の診断や治療を目的としたものではありません。
参考情報
- 日本整形外科学会「足の慢性障害」
- 日本整形外科学会「モートン病」
- 日本整形外科学会「外反母趾」
- 日本整形外科学会「痛風」
- 日本循環器学会ほか「末梢動脈疾患ガイドライン」
- 日本血管外科学会「深部静脈血栓症」
- 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024|糖尿病性足病変」






