残便感やおしりに違和感が続くのはなぜ?考えられる原因や対処法を紹介
- 更新日
- 投稿日
残便感があるときやおしりに違和感が続くときは、ストレスや水分不足により便秘になっている可能性があります。また、痔核や直腸瘤なども残便感や違和感の原因になることがあるでしょう。
本記事では、残便感やおしりに違和感があるときに考えられる原因についてまとめました。症状が続くときに実施できる対策や、医療機関を受診する目安も紹介します。
残便感とはどのような状態?
残便感とは、排便後に便意が残っている感覚を指します。すっきりとしない状態ですが、生活に支障がある程度でもないため、そのまま放置してしまう方もいるでしょう。
残便感やおしりの違和感は、何らかの病気が原因で生じている可能性もあります。放置しないで原因を調べ、すっきりとした生活を目指しましょう。
残便感やおしりに違和感が続くときに考えられる原因
残便感やおしりに違和感が続くときは、次のような原因が考えられます。
- 水分不足
- 排便リズムの乱れ
- 過敏性腸症候群
- ストレス
- 痔核
- 直腸瘤
- 大腸がん・大腸ポリープ
思い当たる原因がないか、それぞれチェックしてみてください。ただし、自己診断せず、医療機関で判断してもらうことが大切です。
水分不足
水分不足により便秘がちになり、残便感やおしりに違和感が続いている可能性が想定されます。普段からしっかりと水分を摂っているかチェックしてみてください。
人間の身体の約60%は水分です。体格や食事量、運動量などによっても必要な水分量は異なりますが、60kgの成人なら食事から摂取する水分とは別に1日あたり約1.2リットルの水を飲むほうが良いとされています。
水分不足が気になる方は、意識的に水を飲むようにするのも一つの方法です。入浴後や起床時などの水分不足になりがちなタイミングで、いつもよりも少し多めに水を飲むのも良いでしょう。
排便リズムの乱れ
排便リズムの乱れがあることで、残便感やおしりに違和感を覚える方もいます。
仕事や外出先などでトイレを我慢したことがきっかけで、排便リズムが乱れることもあるかもしれません。状況にもよりますが、便意を感じたときは、なるべく早くトイレに行くようにするのがポイントです。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群により、便秘や下痢になり、残便感やおしりに違和感を覚えるケースもあります。
過敏性腸症候群とは、腸に炎症や腫瘍などの明らかな異常が見られないにもかかわらず、腹痛や便秘、下痢などの症状が続く病気です。過敏性腸症候群になると知覚が過敏になり、便が残っていなくても残っているかのような感覚が続くこともあります。
ストレス
ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、便秘や下痢といった症状が見られることもあります。ストレスは過敏性腸症候群の原因にもなることがあるため、こまめに解消し、溜め込まないように注意しましょう。
例えば、次のような生活習慣を意識することで、ストレスを溜め込みにくくなることがあります。
- 規則正しい生活を心がける
- 十分な睡眠時間を確保する
- 無理のない範囲で運動習慣を身に付ける
- リラックスできる時間を確保する
- 心おきなく話せる相手とおしゃべりの時間を確保する
ストレスが原因となる病気は過敏性腸症候群だけではありません。うつ状態や不眠、肩こり、食欲不振といったさまざまな症状を引き起こすこともあります。溜め込まないように注意して、生活を送ることが大切です。
痔核
痔核とは、いわゆる「いぼ痔」のことです。肛門の外側に痔核(外痔核)が生じると、おしりに違和感を覚えたり、便が出にくくなったりすることがあります。
また、肛門の内側に痔核(内痔核)が生じることもあるでしょう。その場合、排便の際に痔核が肛門から飛び出るため、まだ便が残っているかのように錯覚する可能性があります。
直腸瘤
直腸瘤(ちょくちょうりゅう)とは、排便時に強くいきむことで直腸の一部が膣内へ突出してしまう状態です。直腸と膣のあいだにある壁が弱くなると、こうした変化が起こりやすいとされています。
原因としては、加齢や出産の影響、また排便時に長時間いきむ習慣などが関係する場合があるでしょう。膣内にふくらんだ直腸の部分に便がたまると、排便後もすっきりせず、便が残っているように感じることがあります。
大腸がん・大腸ポリープ
大腸内にがんやポリープが発生すると、便が細くなる、残便感があるといった症状が見られることもあります。なお、部位別がん罹患数の第1位(2021年時点)は大腸がんです。疑わしい症状がある場合は、早めに医療機関の受診を検討してみましょう。
正常な腸粘膜から大腸がんが発生することもありますが、良性の大腸ポリープを放置することでがん化するケースもあります。定期的に検査を受けて、ポリープやがんの早期発見に努めることが大切です。
残便感やおしりに違和感があるときに試したい対処策
残便感やおしりに違和感があるときには、次の対処策を実施することで、症状の軽減を図れることがあります。
- 食物繊維が豊富な食材を取り入れる
- 水分をこまめに摂取する
- 便意を我慢せずすぐにトイレに行く
- 運動習慣を身に付ける
上記の対処策を実施しても症状が改善されない場合は、医療機関を受診してみましょう。
食物繊維が豊富な食材を取り入れる
便秘が原因で、残便感や違和感が続いている可能性も想定されます。便秘解消のためにも、普段の食生活に水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を適度に取り入れてみましょう。
水溶性食物繊維とは、水に溶けやすい食物繊維です。溶けるとゼリー状になって便の容積を増やし、大腸を刺激してスムーズな排便につながるとされています。
一方、不溶性食物繊維は水に溶けにくい食物繊維です。水分を吸収して便を増やし、大腸を刺激してスムーズな排便を促します。
それぞれの食物繊維は、性質は異なるものの、腸内環境の改善や便秘解消につながる大切な成分です。水溶性食物繊維は海藻類や果物など、不溶性食物繊維は豆類やキノコ類などに多く含まれています。
どちらの食物繊維もしっかりと摂取できるよう、バランスのよい食事を心がけましょう。
水分をこまめに摂取する
水分不足は便秘の原因の一つです。体内の水分が不足すると便が硬くなり、スムーズに排出しにくくなることがあります。水分不足を回避するためにも、普段からこまめに水を摂取するようにしましょう。
また、不溶性食物繊維は、水分と一緒に摂取することで便の量を増やしやすくなります。豆類やキノコ類などの不溶性食物繊維が含まれた食品を食べるときは、多めに水分を摂取するように心がけると良いかもしれません。
便意を我慢せずすぐにトイレに行く
排便リズムを乱さないためにも、便意を我慢せずにトイレに行くようにしましょう。
何度も我慢を繰り返すと、腸の働きに影響がおよび、便意を感じにくくなることがあります。腸内に便が長時間とどまると、便が硬くなり、さらに排出しにくくなることもあるため注意が必要です。
便意を感じなくても毎日決まった時間にトイレに行くことで、排便リズムを整えられることもあります。朝出かける前や帰宅後など、ゆっくりとトイレに行ける時間を決めておくのも一つの方法です。
運動習慣を身に付ける
運動不足も便秘の原因になることがあります。腸の働きは身体の動きによって刺激を受けることもあるため、運動習慣を身に付けることで残便感の軽減を図りましょう。
例えば、ウォーキングや軽いジョギングなどなら、毎日続けやすいかもしれません。強度の運動ではなく、無理のない程度の軽い運動を毎日続けるように意識してみましょう。
また、身体をひねる動きをすることで、腸が直接刺激されて排便につながることもあります。例えば、ストレッチやヨガなどのひねる動きがあるエクササイズも、取り組んでみてはいかがでしょうか。いずれも室内でできるため、外出が難しい方にも続けやすいでしょう。
残便感やおしりに違和感があるときにチェックしたいサイン
残便感やおしりの違和感は、食物繊維を意識的に摂取したり、運動習慣を身に付けたりすることで改善されることがあります。しかし、対処策を実施しても残便感やおしりの違和感が解消されないときは、便秘が原因ではない可能性も考えられるでしょう。
特に次のようなサインが見られたときは、医療機関の受診を検討できます。
- 便に血が混じる
- 腹痛が続く
- 発熱が続く
- 細い便しか出ない
- 排便回数が減った・増えた
- 短期間で大幅に体重が減った
- 腹部にしこりや膨らみがある
- 嘔吐やお腹の張りがある
残便感やおしりの違和感の原因の一つである大腸がんは、初期には自覚症状があまりないとされています。違和感を自覚したときはすでに進行しているケースも少なくありません。違和感をそのままにせず、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
残便感やおしりに違和感があるときはどの診療科に行く?
残便感やおしりに違和感が続くときは、便秘や痔核、直腸瘤、大腸ポリープ、大腸がんなどの原因が疑われることがあります。違和感を放置せず、次の診療科などの受診を検討してみましょう。
- 消化器内科
- 内科
- 胃腸科
- 肛門科
早期に発見することで、早期治療につなげられることもあります。気になる症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。
まとめ
残便感やおしりに違和感が続く場合は、水分不足やストレス、排便リズムの乱れ、過敏性腸症候群などの原因が考えられます。また、大腸ポリープや大腸がんが原因で、残便感などのおしりの不快感につながっている可能性もあるでしょう。
まずはこまめな水分摂取や食生活の見直し、運動習慣を身に付けるなどの対策を実施できますが、便に血が混じる、便が細くなるなどの変化が見られたときは、医療機関を受診するのも一つの方法です。
「ベストチョイス」では、診療科やエリアからクリニックを検索できます。ぜひご覧になり、クリニック選びの参考にしてください。






