胃カメラ(胃内視鏡検査)は何歳から受けるのが目安?頻度や注意点を解説
は何歳から受けるのが目安?頻度や注意点を解説.jpg)
胃カメラ(胃内視鏡検査)は、特に年齢制限のない検査です。しかし、お子さんは大人と比べて喉や食道が細いため、スコープが通りにくく、苦痛を感じやすいと考えられます。場合によっては保護者などの同意の下、麻酔が必要になるでしょう。
本記事では、胃カメラ検査は何歳から受けるとよいのかについて、目安を紹介します。また、検査の頻度や注意点、胃カメラ検査を定期的に受けるメリットについてもまとめました。ご自身の健康管理のためにもぜひチェックしてみてください。
胃カメラ検査は何歳から可能?年齢別に解説
胃カメラ検査に年齢制限はありません。そのため、必要であれば何歳の方でも受けることが可能です。
ただし、食道や喉が細いお子さんにとって、胃カメラ検査は大人以上に苦痛を感じるかもしれません。状況によっては鎮静剤や麻酔が必要になることもありますが、その場合は、保護者や親権者などの同意が必要です。
10代
胃カメラ検査は、主に以下のような場合に実施されます。
- 胃の痛みや胸やけ、喉の違和感といった消化器症状がある
- 胃がんや食道がん、咽頭がんなどの消化器がんを早期発見したい
- 消化器がんが疑われる
10代の方はがんに罹患するリスクは低い傾向にありますが、医師により消化器がんの検査が必要とされる場合は、胃カメラ検査を受けることがあります。
ただし、麻酔が必要であり、なおかつ麻酔によるリスクが高いと判断される場合は、胃カメラ検査を受けられない可能性があるでしょう。また、未成年者が麻酔をして胃カメラ検査を実施する場合は、保護者や親権者などの同意が必要になります。
20~30代
20代、30代は、40代以降と比べると、一般的な消化器がんのリスクは低い傾向にあります。しかし、スキルス胃がんやピロリ菌感染のリスクもあるため、特に異常が見られない場合でも、胃カメラ検査を検討できるかもしれません。
なお、スキルス胃がんは進行が早く、遺伝や環境の影響を受けるとされているため、発症が疑われるときは定期的に胃カメラ検査を受けるようにしましょう。
40代以上
消化器がんの罹患率は、年齢が高くなるほど上昇する傾向にあります。国立がん研究センターの「全国がん罹患データ」によれば、2021年の胃がんの罹患率は、20代前半の男性は10万人あたり0.2人でした。しかし、30代前半では2.0人、40代前半では9.5人、50代前半では32.4人、85歳以上となると10万人あたり559.6人と年齢が高くなるほど上昇します。
がんは早期発見・早期治療が原則です。早期にがんを発見し、可能な限り早く治療を開始するためにも、40代以上は胃カメラ検査を定期的に受けることが望ましいといえるでしょう。
胃がんの罹患率(2021年)
| 男性(10万人中の罹患者) | 女性(10万人中の罹患者) | |
|---|---|---|
| 20~24歳 | 0.2人 | 0.6人 |
| 25~29歳 | 0.8人 | 1.3人 |
| 30~34歳 | 2.0人 | 3.2人 |
| 35~39歳 | 5.4人 | 6.4人 |
| 40~44歳 | 9.5人 | 9.5人 |
| 45~49歳 | 18.7人 | 13.1人 |
| 50~54歳 | 32.4人 | 16.4人 |
| 55~59歳 | 70.2人 | 28.7人 |
| 60~64歳 | 140.2人 | 47.6人 |
| 65~70歳 | 244.2人 | 79.3人 |
| 70~74歳 | 374.6人 | 117.5人 |
| 75~79歳 | 504.7人 | 164.4人 |
| 80~84歳 | 559.0人 | 193.7人 |
| 85歳以上 | 559.6人 | 214.6人 |
胃カメラ検査はどれくらいの頻度で受けるべき?
胃や食道といった臓器は、外側からは見えません。いつ異常が発生するか予測がつかないため、定期的に胃カメラ検査を受けることが必要です。年代別に一般的とされる胃カメラ検査の頻度を紹介します。
10~30代
10~30代は40代以降と比べると、消化器がんに罹患するリスクは低いと考えられます。定期的に胃カメラ検査を受ける必要があるかどうかは、医師に相談して決定しましょう。
また、ピロリ菌の感染歴があるかどうかによっても、適切な検査頻度が変わります。
ピロリ菌の感染歴がある場合
ピロリ菌は胃に炎症を生じさせるため、胃がんの発症リスクが高まる要因の一つです。ピロリ菌に感染したことがある方は、除菌治療を受けた場合でも1~2年に一度は胃カメラ検査を受けるほうがよいとされています。
ただし、除菌治療後に萎縮性胃炎や腸上皮化生などの状態が見られた場合は、より頻繁な胃カメラ検査が必要です。医師の判断にもよりますが、1年に一度は胃カメラ検査の実施が勧められることもあります。
ピロリ菌の感染歴がない場合
ピロリ菌の感染歴がない方は、基本的には胃カメラ検査を定期的に受ける必要はないと考えられます。しかし、ピロリ菌による炎症とは無関係に胃や食道にがんが生じる可能性もあるため、2~3年に一度は胃カメラ検査を受ける習慣をつけておくほうがよいでしょう。
40代以上
40代以上の方は、30代以下よりも消化器がんの罹患リスクが高いと考えられます。ピロリ菌や胃がんの罹患歴がない場合でも、少なくとも2~3年に一度は胃カメラ検査を受けるようにしましょう。
医療機関によっては、1年に一度は胃カメラ検査を受けることを推奨しています。かかりつけ医がいる場合は、相談してみてください。
また、40代以上になると、胃がんや大腸がんなどの検診に自治体の補助を受けられることがあります。胃カメラ検査やバリウム検査などの検査費用を抑えられるため、必要に応じて活用しましょう。
胃カメラ検査を定期的に受けるメリット
定期的に胃カメラ検査を受けることには次のメリットがあります。
- 消化器疾患を早期発見できることがある
- 胃部の不快感を軽減できる可能性がある
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
消化器疾患を早期発見できることがある
胃カメラ検査を受けることで、食道や胃、十二指腸などの消化器に生じる疾患を早期発見しやすくなります。早期に発見すれば、早期に治療を開始できるため、重症化を回避しやすくなるでしょう。
胃部の不快感を軽減できる可能性がある
腹痛や胃もたれといった胃部の不快感を頻繁に感じる方もいるのではないでしょうか。胃カメラ検査を受けることで、不快感の原因が判明すれば、適切な治療を受けられ、症状を軽減できる可能性があります。
胃カメラ検査を検討したいケース
胃がんやピロリ菌の既往歴や年齢などに関係なく、以下のいずれかに該当する場合は、胃カメラ検査を検討してみましょう。
- 吐き気や胃もたれを感じることが多い
- 喉の違和感や声のかすれ、黒い便などが観察される
- 家族に胃がんの罹患歴やピロリ菌感染歴がある
- 健康診断で胃の異常やピロリ菌陽性を指摘された
- 40歳以上で一度も胃カメラ検査をしたことがない
ちょっとした違和感であっても、重大疾患の徴候である可能性は否定できません。上記のいずれかに該当する方は、まずは医療機関に相談し、胃カメラ検査が必要と判断されたときは速やかに受けるようにしましょう。
吐き気や胃もたれを感じることが多い
吐き気や胃もたれを頻繁に感じる場合は、消化管上部に異常がある可能性が考えられます。日常的に市販の胃薬や鎮痛剤で腹部の痛みを紛らわせている場合も、消化管上部に何かしらの異常があるかもしれません。医療機関を受診し、胃カメラ検査が必要だと判断されたときは医師の指示に従いましょう。
喉の違和感や声のかすれ、黒い便などが観察される
次のような症状が見られるときは、食道がんや胃がんなどの消化器がんの可能性が疑われます。
- 喉に違和感がある
- 声がかすれる
- 風邪をひいたわけではないのに咳が頻繁に出る
- 黒い便が出る
- 貧血が見られる
早めに医療機関を受診し、必要に応じて胃カメラ検査を受けましょう。
家族に胃がんの罹患歴やピロリ菌感染歴がある
胃がんの原因の一つであるピロリ菌は、乳幼児期に親から子に感染することがあります。家族に胃がんやピロリ菌の感染歴がある場合は、定期的に胃カメラ検査を受けることも検討してみましょう。
健康診断で胃の異常やピロリ菌陽性を指摘された
健康診断で胃や食道などの消化管上部の異常を指摘された場合や、ピロリ菌陽性と判断された場合は、胃カメラ検査を勧められることが少なくありません。
早期に検査を受けることで、万が一何かしらの病気に罹患している場合は早期治療が可能になります。早めに医療機関を受診し、適切な処置や検査を受けるようにしましょう。
40歳以上で一度も胃カメラ検査をしたことがない
がんの罹患率は年齢が高くなるほど上昇します。特に40歳以上は胃がんなどの消化器がんの罹患リスクが増えるため注意が必要です。
40歳以上の方で、今まで一度も胃カメラ検査を受けたことがない方は、検査について前向きに考えてみてはいかがでしょうか。お住まいの自治体によっては、40歳以上などの特定の条件に合致する方向けに胃カメラ検査などの検診の補助を提供しています。必要に応じて活用を検討するとよいでしょう。
まとめ
胃カメラ検査に年齢制限はないため、未成年の方から高齢の方まで必要に応じて受けられます。ただし、胃カメラ検査が身体に負担をかける場合や麻酔を必要とする場合は、医師の判断によっては検査自体が難しくなるかもしれません。胃カメラ検査を検討している方は、まずは医療機関を受診して医師に相談してみましょう。
胃カメラ検査を定期的に受けることで、消化器の異常を早期発見できることがあります。早く発見すれば、治療も早く開始でき、重症化のリスクを軽減できるかもしれません。健康管理の一環としても、胃カメラ検査を検討できるでしょう。
「ベストチョイス」では、胃カメラ検査を受けられるクリニックの情報を紹介しています。胃カメラ検査を検討している場合は、ぜひ情報収集の手段として活用してみてはいかがでしょうか。





