交通事故の怪我の種類は?部位別の症状・受診先・急ぐサインを整理

交通事故の怪我の種類を部位別に整理し、症状と受診先をまとめた記事

交通事故の怪我は、体のどの部位にどのような力が加わったかによって種類が変わります。外から見える傷だけでなく、皮膚の下や頭の中の損傷が隠れていることもあります。

警察庁の統計では、令和6年中の交通事故による負傷者数は344,395人、うち重傷者数は27,285人でした。統計上の重傷は、30日以上の治療を要する場合を指します。

この記事ではベストチョイス編集部が、公的機関や学会が公開している情報をもとに、交通事故で起こりうる怪我の種類を部位別に整理しました。診断を目的とするものではなく、受診の判断材料としてご覧ください。

症状の出方や回復の経過には個人差があり、同じような事故でも人によって異なります。実際の診断と治療方針は、診察した医師が判断します。

この記事でわかること

  • 交通事故で起こりうる怪我を部位別に整理した全体像
  • むちうち・打撲・骨折など主な怪我で出やすい症状の違い
  • 怪我の種類ごとに対応する診療科の考え方
  • 時間が経ってから症状が出る怪我と、受診を急ぐことを検討したいサイン
目次

交通事故の怪我の種類は「部位」と「傷んだ組織」で整理できる

交通事故の怪我は、首・頭・皮膚・骨と関節・胸腹部の臓器・こころという区分で整理すると全体像がつかめます。同じ「痛い」という訴えでも、傷んだ組織が違えば受診先も検査も変わります。

日本救急医学会は、頭部・頚部・胸部・腹部・骨盤・四肢などの複数の区分に重い損傷が及んだ状態を「多発外傷」と呼んでいます。交通事故のような鈍い力による損傷で起こることが一般的とされています。

つまり交通事故では、ひとつの部位だけを見ていると別の損傷を見落とすことがあります。痛みが強い場所に目が向きやすい一方で、痛みの弱い部位に重い損傷が隠れている場合もあります。

次の表は、部位ごとに代表的な怪我の種類、出やすい症状、主な受診先を対応させたものです。実際にどの科にかかるかは症状の組み合わせによって変わります。

体の部位代表的な怪我の種類出やすい症状主な受診先
首・背中外傷性頚部症候群(むちうち)、頚椎捻挫、脊髄損傷首の痛み、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれ整形外科
頭部脳振盪、脳挫傷、急性硬膜下血腫、慢性硬膜下血腫頭痛、吐き気、意識がはっきりしない、手足の麻痺脳神経外科、救急科
皮膚・皮下打撲創(挫滅創)、擦過創(すり傷)、剥皮創腫れ、青あざ、ひりひりした痛み、出血形成外科、整形外科
骨・関節骨折、脱臼、捻挫、靭帯損傷強い痛み、腫れ、変形、動かせない整形外科
胸部・腹部肋骨骨折などの胸郭損傷、肝損傷などの臓器損傷胸や腹の痛み、息苦しさ、時間差で出る腹痛救急科、外科
こころ事故直後のストレス反応、PTSD不安、不眠、動悸、事故の記憶がよみがえる精神科、心療内科

この表は目安であり、診断名を自分で決めるためのものではありません。複数の部位に症状がある場合は、まとめて診てもらえる医療機関を選ぶ考え方もあります。

参考:日本救急医学会「多発外傷」(医学用語解説集)

参考:警察庁「交通事故統計における用語の解説」

交通事故では時間が経ってから症状が出る怪我がある

むちうち(外傷性頚部症候群)|首に起こる怪我と症状の広がり

むちうちは正式な診断名ではなく、交通事故などで首に強い力が加わったときに起こる頚部外傷の局所症状をまとめた呼び名です。日本整形外科学会は「頚部外傷の局所症状の総称」と説明しています。

総称であるため、実際の診断名は複数に分かれます。外傷性頚部症候群(頚椎捻挫・頚部挫傷)、神経根症(頚椎椎間板ヘルニアなど)、脊髄損傷といった区別が必要とされています。

そのため、症状の程度や治療方法、期間は一律ではありません。同学会は、受傷後にむちうちが疑われる場合は、神経学的所見を含む診察と検査ができる整形外科医の診察を受けることをすすめています。

むちうちで出やすい症状|首の痛み以外にも広がる

外傷性頚部症候群では、頚部痛、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれなどの症状が出るとされています。X線検査では骨折や脱臼が認められない点が特徴です。

衝撃の際に筋の部分断裂や靭帯の損傷が生じると説明されており、受傷後しばらくの間(1〜3か月)は局所に痛みが生じるとされています。

事故当日は落ち着いていたのに、翌日以降に首や肩の痛みが強くなったと感じる人もいます。症状の出方や続く期間には個人差があるため、痛みが軽くても経過を医療機関へ伝えることが役立ちます。

むちうちの経過|安静を続けすぎることにも注意が向けられている

骨折や脱臼がなければ、受傷後2〜4週間の安静のあとに頚椎を動かすことが、痛みの長期化の予防になるとされています。安静の期間はできるだけ短いほうがよいとも示されています。

骨折や脱臼がないのに長期間にわたって頚部のカラーを装用すると、頚部の筋力が低下する原因になると説明されています。装具を使う期間は診察した医師の指示に従ってください。

慢性期には安静や生活制限は行わず、ストレッチを中心とした体操を行うことが治療になるとされています。どの時期に何を行うかは状態によって変わるため、自己判断で運動量を決めないことが大切です。

参考:日本整形外科学会「むち打ち症」

参考:日本整形外科学会「外傷性頚部症候群」

打撲・挫傷・擦過傷|皮膚と皮下組織に起こる怪我

打撲創(挫滅創)は、強い力で皮膚が圧迫されてできる怪我で、腫れ(腫脹)や青あざ(皮下出血斑)を伴います。交通事故や転倒などで鈍い力が加わったときにできることが多いとされています。

切り傷と違って強い力が加わるため、傷の縁が不規則になり、皮膚の欠損を伴うこともあります。怪我をした部位によっては、骨折や神経の損傷を伴うこともあると説明されています。

出血が多い場合は強く押さえて速やかに受診すること、腫れが強い場合は氷を入れたビニール袋をタオルでくるんで冷やすことが、応急の対応として示されています。

すり傷(擦過創)|傷あとを残さないための初期対応

すり傷は、転んだときに道路や壁に手足や顔をこすってできる怪我で、膝、肘、手、頬、あごにできやすいとされています。皮膚の表面に神経が多いため、浅くてもひりひりと痛みます。

傷口に砂やアスファルトが入ると、膿みやすく傷あとを残しやすいと注意が示されています。傷口が大きい、深いといった場合は形成外科の受診がすすめられています。

砂利などの異物が残ると、あとから青黒い傷あとが残りやすくなります(外傷性刺青)。異物の除去は早いほどよいとされ、受傷後8時間以内という目安が示されています。

傷が治ったあとも2〜3か月は赤みが続くことがあり、その間は日焼け止めや帽子などの紫外線対策がすすめられています。傷あとの残り方には個人差があります。

「創」と「傷」の違い|交通事故に特有の皮膚損傷もある

日本救急医学会の用語解説では、一般に「創」は開放性損傷、「傷」は非開放性損傷を意味するとされています。形態によって切創、割創、刺創、挫創、裂創などに分類されます。

交通事故に特有のものとして剥皮創(デコルマン)が挙げられています。回転するタイヤなどの強い牽引力によって、皮膚と皮下組織が筋組織から剥がされて生じる皮膚損傷と説明されています。

参考:日本創傷外科学会「打撲創(挫滅創)」

参考:日本創傷外科学会「すり傷(擦過創)」

参考:日本救急医学会「創傷」(医学用語解説集)

骨折・脱臼・捻挫|骨と関節に起こる怪我

骨折は骨が壊れることを指し、ヒビも、骨の一部が欠けたり凹んだりした場合も骨折にあたります。骨折した部位には痛みと腫れが出て、程度によっては動かせなくなったり外見が変形したりします。

骨折と同時に皮膚が破れて骨折部が露出したものは開放骨折と呼ばれ、治療を急ぐ必要があるとされています。骨折部が複雑に粉砕したものは粉砕骨折、ずれのないヒビだけの骨折は不全骨折と呼ばれます。

診断ではX線写真を撮りますが、ずれがない骨折やX線に写りにくい骨折は、通常のX線写真だけでは診断できないことがあります。その場合はCT検査が用いられます。

捻挫・靭帯損傷|X線に写らない関節の怪我

関節に力が加わって起こる怪我のうち、骨折や脱臼を除き、X線で異常がないものが捻挫と診断されます。実際には靭帯や腱、軟骨といったX線に写らない部分の怪我です。

日本整形外科学会は、痛みを感じにくい靭帯もあるため、あまり痛くないから大丈夫と考えてはいけないと注意を示しています。診断にはMRIが有用な情報をもたらす検査とされています。

多くの捻挫では受傷後1〜2か月ほどで強い痛みが取れ、日常生活に支障がなくなります。ただし重症という感覚がないまま無理をすると、関節内の傷が進行することがあると説明されています。

大きな外力による骨折|骨盤骨折は緊急の対応が必要になる

骨盤骨折は、交通事故や墜落など大きな外力が加わったときに起こるとされています。すわれない、自力で体を動かせないといった激痛を伴う症状がみられます。

大量出血を伴う場合はショック状態になることもあり、緊急で止血処置を行う必要があると説明されています。診断はX線に加え、骨折の位置を詳しく調べるためにCTが用いられます。

造影CTは、血管損傷や膀胱損傷といった合併損傷を調べるために有用とされています。強い痛みで立てない、座れないという場合は、その場で無理に動かさず救急要請を検討してください。

参考:日本整形外科学会「骨折」

参考:日本整形外科学会「捻挫」

参考:日本整形外科学会「骨盤骨折」

頭部の怪我|時間が経ってから症状が出ることがある

頭部の怪我は、受傷直後に目立った症状がなくても、あとから症状が現れることがある点に注意が向けられています。頭を打ったあとに注意する期間は、怪我の種類によって異なります。

警察庁の令和6年の統計では、自転車乗用中の死者324人のうち、人身損傷主部位が「頭部」だった人は159人(49.1%)でした。頭部の損傷が結果に関わりやすいことを示す数値です。

脳挫傷・びまん性軸索損傷|脳そのものが傷つく怪我

脳挫傷は、強い加速度や回旋が加わって脳が頭蓋骨の中で揺さぶられたときや、頭蓋への直接の打撃によって起こるとされています。前者では前頭葉や側頭葉の先端部分に生じやすいと説明されています。

症状は頭痛や軽度の意識障害から、麻痺、言語障害、失語症、意識障害まで幅があります。進行性の出血や脳のむくみが増えることで症状が悪化することがあるとされています。

びまん性軸索損傷は、CTで頭蓋内出血や明らかな脳挫傷がみられないのに、受傷直後からの意識障害が6時間以上続く場合に診断されるとされています。6時間以内に軽快する場合は脳振盪と診断されます。

急性硬膜下血腫と慢性硬膜下血腫|注意する時間の幅が違う

急性硬膜下血腫は、受傷直後から意識障害や運動麻痺が出る場合もあれば、当初は意識レベルが比較的良くても、血腫が大きくなることで神経症状が急速に悪化する場合もあると説明されています。

一方の慢性硬膜下血腫は、軽微な外傷のあと3週間から3か月かけて硬膜下に血腫が生じ、徐々に増大して脳を圧迫し症状が現れるとされています。初発症状は頭痛が多いと説明されています。

続いて手足の麻痺や意識障害がみられ、高齢の方では物忘れや性格の変化といった症状で見つかる場合があるとされています。事故から日数が経ってからの変化も、受診時に伝える情報として役立ちます。

参考:Neuroinfo Japan(日本脳神経外科学会)「脳挫傷」

参考:Neuroinfo Japan(日本脳神経外科学会)「びまん性軸索損傷」

参考:Neuroinfo Japan(日本脳神経外科学会)「慢性硬膜下血腫」

参考:警察庁「令和6年における交通事故の発生状況について」

胸部・腹部の内臓損傷と脊髄損傷|外から見えにくい怪我

胸やお腹の内臓の損傷は、外から見える傷がなくても起こることがあります。日本救急医学会は、交通事故でハンドルにより胸部や上腹部を打撲して受傷する外傷を「ハンドル外傷」と呼んでいます。

ハンドル外傷では、胸骨・肋骨骨折などの胸郭損傷、心大血管損傷や肝損傷、膵・十二指腸損傷などが起こるとされています。受傷直後は症状がみられなくても、遅れて出現する場合があると注意が示されています。

シートベルトとエアバッグの普及によって典型的なハンドル外傷の頻度は低下しつつあるものの、運転者の外傷では引き続き重要とされています。腹部の痛みが後から出てきた場合は受診を検討してください。

多臓器損傷|同じ部位の中で複数の臓器が傷つく

同じ身体区分の中で複数の臓器が損傷した状態は多臓器損傷と呼ばれます。腹部では肝・脾・腎・消化管などが例に挙げられています。

多臓器損傷は見落としが起こる危険が高く、単独の臓器損傷よりも重症になりやすいとされています。痛む場所が一か所でも、検査の範囲は広くとられる場合があります。

脊髄損傷|運ぶときの姿勢にも注意が必要になる

脊髄損傷は、脊椎の脱臼や骨折によって脊髄が圧迫されることで起こります。損傷された脊髄より先の運動・知覚の障害が出て、完全麻痺と不全麻痺に分けられます。

手足が動かない頚髄損傷では、頭部と体幹を一体として固定して病院へ搬送するとされています。事故現場で首や背中の痛み、手足のしびれを訴える人を無理に動かさないことが大切です。

参考:日本救急医学会「ハンドル外傷」(医学用語解説集)

参考:日本救急医学会「多臓器損傷」(医学用語解説集)

参考:日本整形外科学会「脊髄損傷」

交通事故のあとに現れる心の症状|多くは一過性でも経過をみる

生死に関わる体験をすると、多くの人に不安、不眠、動悸などの症状が生じますが、多くの場合は一過性とされています。事故の記憶がよみがえる症状も、数か月のうちに落ち着く人が少なくありません。

一方で、時間が経っても楽にならなかったり、数か月から数年経ってから症状がはっきりしてくる場合もあると説明されています。症状の出方や続く期間には個人差があります。

PTSDでよくみられる症状と、相談を考える時期

国立精神・神経医療研究センターの解説では、突然つらい記憶がよみがえる、常に神経が張りつめている、記憶を呼び起こす状況や場面を避ける、感覚が麻痺する、といった症状が挙げられています。

こうした症状は、つらく怖い経験の直後であればほとんどの人に現れるものとされ、事件や事故から1か月くらいの間は様子をみて自然の回復を待つと説明されています。

数か月経っても同じような症状が続いたり、悪化する傾向がみられたりする場合は、専門家への相談が案内されています。身体の怪我の治療と並行して相談することもできます。

相談先としては、精神科や心療内科のほか、地域の精神保健福祉センターや行政の相談窓口が挙げられています。事故の内容によっては警察の相談窓口も案内されています。

参考:国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所「こころの情報サイト|PTSD」

怪我の種類別|どの診療科を受診するかの考え方

交通事故の怪我は、痛む部位と傷んだ組織によって受診先が変わります。骨や関節の怪我は整形外科、頭の中の怪我は脳神経外科、皮膚の傷は形成外科が中心になります。

日本整形外科学会は、骨折を担当する医師は整形外科であり、治療や相談は病院や医院(クリニック)の整形外科を受診するよう案内しています。接骨院には医師がおらず、X線写真も撮れないと明記されています。

すり傷や打撲創で傷口が大きい、深い、汚れがひどいという場合は、日本創傷外科学会が形成外科の受診をすすめています。傷あとの残り方に関わるため、早い段階での処置が示されています。

複数の部位を同時に痛めている場合や、意識・呼吸・出血に関わる症状がある場合は、まず救急外来で全身を確認する流れになります。その後、必要に応じて各科へ引き継がれます。

ベストチョイス編集部からのひとこと

受診先に迷ったときは、痛む場所より先に「どのような力が加わったか」を整理すると伝えやすくなります。ぶつかった向き、シートベルトの有無、頭を打ったかどうかは、診察で確認される情報です。

ベストチョイス編集部が医療機関の診療案内を横断して確認したところ、同じ症状でも初診の窓口は施設によって異なります。迷う場合は電話で症状を伝え、対応できるか確認してから向かうと行き違いを減らせます。

参考:日本創傷外科学会「はじめに|キズの種類や治療法」

交通事故のあとに受診を急ぐことを検討したいサイン

受診を急ぐことを検討したいサイン

意識がはっきりしない、呼びかけへの反応が鈍い、けいれんがあるといった場合は、その場で救急要請を検討する状況です。強い頭痛や繰り返す嘔吐、手足に力が入らないといった変化も同様です。

胸や腹の痛みが強い、息が苦しい、時間が経ってから腹痛が出てきたという場合も、内臓の損傷が隠れていることがあるため、早めの受診が検討されます。

首や背中の痛みに加えて手足のしびれや脱力がある場合は、無理に体を起こさず、体勢を保ったまま助けを呼ぶことが安全につながります。周囲の人が動かさないことも大切です。

判断に迷うときは、総務省消防庁が公開している全国版救急受診アプリ(愛称「Q助」)を利用する方法があります。該当する症状を選ぶと、緊急度に応じた対応が画面に表示されます。

症状の重さと怪我の重さは一致しないことがあります。痛みが軽くても、事故の状況によっては検査で確認しておくほうがよい場合があるため、受診時には事故の状況もあわせて伝えてください。

参考:総務省消防庁「全国版救急受診アプリ(愛称「Q助」)」

どの診療科を受診すればよいか迷う場合は、緊急度の見分け方と受診先の考え方を次の記事で解説しています。

よくある質問

事故のあと痛みがないのですが、受診しなくてもよいですか?

痛みの有無だけでは判断しきれない怪我があります。ハンドル外傷のように受傷直後は症状がみられず、遅れて症状が出る場合があると注意が示されています。痛みが軽くても、事故の状況や体に加わった力を伝えたうえで、受診するかどうかを相談してください。

首の怪我で整骨院に通うことは治療になりますか?

日本整形外科学会は、骨折を担当する医師は整形外科であり、接骨院には医師がおらずX線写真も撮れないと明記しています。骨折や脱臼の有無、神経の症状の有無を確認する段階では、医師の診察と画像検査を受けられる医療機関を選ぶ形になります。

頭を打った日は何ともありませんでした。いつまで注意が必要ですか?

怪我の種類によって注意する期間が異なります。急性硬膜下血腫では当初の意識レベルが良くても数時間で悪化する場合があり、慢性硬膜下血腫では軽微な外傷から3週間〜3か月後に症状が出るとされています。日数が経ってからの変化も受診時に伝えてください。

あざや腫れは冷やしたほうがよいですか?

打撲創で腫れが強い場合は、ビニール袋に氷を入れタオルでくるんで冷やすと、腫れと痛みの軽減を図れると示されています。ただし出血が多い場合は強く押さえて速やかに受診する対応が案内されています。冷やすかどうかは傷の状態によって変わります。

事故の記憶がよみがえって眠れません。いつ相談すればよいですか?

つらい経験の直後は多くの人に同様の症状が現れるとされ、1か月くらいは様子をみて自然の回復を待つと説明されています。数か月経っても続く、あるいは悪化する傾向がみられる場合は、精神科・心療内科や地域の相談窓口への相談が案内されています。

まとめ

交通事故の怪我は、首のむちうち、皮膚の打撲や擦過傷、骨折や捻挫、頭部外傷、胸腹部の臓器損傷、心の症状まで幅があります。外から見える傷だけでは全体像がわからない点が共通しています。

むちうちは診断名ではなく総称であり、実際の診断は外傷性頚部症候群、神経根症、脊髄損傷などに分かれます。捻挫はX線に写らない部分の怪我で、痛みの強さと損傷の程度が一致しない場合があります。

頭部外傷や内臓損傷のように、受傷直後は症状が目立たず、時間が経ってから現れる怪我もあります。首や背中の痛みに手足のしびれを伴う場合は、体勢を保ったまま助けを呼ぶ対応が安全につながります。

本記事は一般的な情報を整理したもので、診断を目的とするものではありません。症状の出方や回復の経過には個人差があるため、事故の状況といつからどの症状が出たかを整理したうえで、医療機関へ相談してください。

医療広告について

医療広告について
  • 本記事の医療情報は一般的な情報提供を目的としており、医師による診断や治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関へのご相談をおすすめします。
  • 医療・健康に関する情報は変更される場合があります。実際の受診・治療については医療機関へご確認ください。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

著者情報

「best choice(ベストチョイス)クリニック byGMO」は、地域や診療内容に基づいた検索機能を使って、複数のおすすめ医院から最適のクリニックを比較して探せるポータルサイトです。各医院の診療時間、設備、スタッフなどの詳細情報が充実しているので、安心してクリニックを選ぶことができます。

目次