深爪と巻き爪の関係とは|陥入爪を招く理由・正しい爪の切り方と受診の目安

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目次

足の親指の爪を短く切る癖があり、爪の端が皮膚に食い込んで痛む場合は、深爪による陥入爪が関係している可能性があります。

深爪、とくに爪の両端を深く切り込むことは、切り残した爪が皮膚へ刺さる陥入爪の代表的な原因の一つです。一方、巻き爪には、つま先を圧迫する靴、爪の病気、足趾への荷重など複数の要因が関係します。深爪と巻き爪、陥入爪は同じ状態ではありません。

本記事では、それぞれの違い、深爪で爪が食い込む理由、爪を切るときの注意点、痛みがある場合の対処、受診の目安、医療機関で行われる治療を解説します。

赤みや腫れ、膿がある場合や、糖尿病・血流障害などの持病がある場合は、自己処置を続けず医療機関へ相談してください。

この記事でわかること
  • 深爪、巻き爪、陥入爪の違い
  • 深爪が陥入爪につながる理由
  • 深爪を避けるための爪の切り方
  • 痛みや炎症がある場合の対処と注意点
  • 受診する診療科と主な治療方法
  • 保険診療と自由診療の考え方

深爪・巻き爪・陥入爪はどう違う?

「深爪」「巻き爪」「陥入爪」は、互いに関連する場合がありますが、それぞれ異なる状態です。

深爪

深爪とは、爪を指先より短く切りすぎた状態です。

とくに爪の両端を斜めに深く切り込むと、奥に残った爪の角が棘(とげ)のようになり、爪が伸びる過程で皮膚へ刺さることがあります。

深爪自体は爪の形を示す病名ではなく、主に爪の切り方によって生じる状態です。

巻き爪

巻き爪とは、爪が横方向へ強く湾曲した状態です。

足の親指にみられることが多く、前から見ると筒状や「の」の字のように巻いて見える場合があります。巻き爪があっても、皮膚への食い込みや炎症がなければ、痛みがないこともあります。

つま先を圧迫する靴、爪の厚さや病気、足趾への荷重など、複数の要因が関係すると考えられています。

参考:日本皮膚科学会「爪の病気 Q8|巻き爪の原因と治療」

陥入爪

陥入爪とは、爪の端が周囲の皮膚へ食い込み、痛み、赤み、腫れなどを起こした状態です。

炎症が進むと、膿が出たり、爪の脇に肉芽と呼ばれる赤い組織が盛り上がったりすることがあります。

巻き爪に伴って起こる場合もあれば、爪が大きく湾曲していなくても、深爪によって残った爪の角が皮膚へ刺さって起こる場合もあります。

参考:日本皮膚科学会「爪の病気 Q7|陥入爪の原因と治療」

3つの関係

それぞれの違いは、次のように整理できます。

用語 主な意味
深爪 爪を指先より短く切りすぎた状態
巻き爪 爪が横方向へ強く湾曲した状態
陥入爪 爪の端が皮膚へ食い込み、痛みや炎症を起こした状態

深爪は、とくに陥入爪を招く原因になります。巻き爪と陥入爪は同時に起こることも、どちらか一方だけが起こることもあります。

自分の状態が爪の形の変化なのか、皮膚への食い込みや炎症なのかを外見だけで正確に判断するのは困難です。痛みや赤みが続く場合は、医療機関へ相談してください。

参考:日本形成外科学会「陥入爪、巻き爪」

深爪が陥入爪を招く理由

爪を短く切ると、一時的に食い込みが軽くなったように感じることがあります。しかし、両端を深く切り込むと、爪が伸びる過程で再び皮膚を傷つける場合があります。

切り残した角が皮膚へ刺さる

爪の両端を深く切ると、奥に小さな爪の角が残ることがあります。

残った部分は、爪が伸びるにつれて棘のように皮膚へ刺さり、痛み、赤み、腫れの原因になります。日本皮膚科学会も、不適切な爪切り、とくに深爪による切り残しを陥入爪の原因として挙げています。

爪が伸びる前方を皮膚がふさぐ

爪を指先より短く切ると、爪の先にある皮膚が盛り上がり、伸びてきた爪の先端と接触することがあります。

その状態で靴による圧迫などが加わると、爪の端が皮膚へ食い込みやすくなる場合があります。

ただし、巻き爪の発生には、靴、足趾への荷重、爪の厚さや変形、爪白癬など複数の要因が関係します。深爪だけが巻き爪の原因とは限りません。

痛みと深爪の悪循環

爪が皮膚へ当たって痛むと、その部分をさらに短く切りたくなることがあります。

一時的に圧迫が減っても、再び爪の角が残ったり、伸びた爪が皮膚へ刺さったりすることで、症状を繰り返す場合があります。

次のような悪循環に注意が必要です。

  1. 爪の端が皮膚へ当たって痛む
  2. 痛む部分を深く切る
  3. 一時的に痛みが軽くなる
  4. 切り残した爪が伸びて再び刺さる
  5. 痛む部分をさらに切り込む

痛みがある場合は、爪の角を自分で深く切ったり、えぐり取ったりせず、医療機関へ相談してください。

深爪を避ける爪の切り方

足の爪は、先端をおおむねまっすぐに整え、両端を深く切り込まないことが基本です。

一般に、先端を直線的に整え、引っかかる角だけをやすりで軽く整える形は「スクエアオフ」と呼ばれます。

爪を切るときの基本

意識すること 避けたいこと
爪の長さ 爪を指先より短く切り込まない 指先より短く切る
先端の形 先端をおおむね直線に整える 全体を大きく丸く切る
両端の角 両端の角を残す 両端を斜めに深く切り込む
仕上げ 引っかかりをやすりで整える 角をえぐり取る
切り方 少しずつ切る 一度に大きく切る

爪切りの手順

  1. 明るい場所で、爪と皮膚の境目を確認します。
  2. 爪の先端を、端から少しずつ切ります。
  3. 両端を深く切り込まず、角を残します。
  4. 引っかかる部分だけを爪やすりで軽く整えます。

爪の先端は、指先より短くならない程度を目安にします。適切な長さは指や爪の形によって異なるため、すでに食い込みや変形がある場合は、医療者に切り方を確認してください。

切るタイミング

足の爪が硬い場合は、入浴後などに整えやすくなることがあります。ただし、爪がやわらかいと切りすぎたり裂けたりすることもあるため、少しずつ切ってください。

切る頻度を日数で一律に決める必要はありません。爪の伸び具合を確認し、指先より短くなる前に少しずつ整えます。

次のような場合は、無理に自分で切らず医療機関へ相談してください。

  • 爪が厚く、通常の爪切りで切りにくい
  • 爪が大きく湾曲している
  • 爪の色や形が変化している
  • 爪の周囲に痛みや炎症がある
  • 足先が見えにくい、または手が届きにくい
  • 糖尿病、血流障害、感覚低下などがある

すでに深爪で痛みがある場合の対処

すでに爪の端が痛む、赤く腫れているといった場合は、さらに短く切ったり、爪の角をえぐり取ったりすると悪化することがあります。

痛みや炎症があるときは、まず患部への刺激を減らし、自己処置を続けすぎないことが大切です。

患部を清潔に保つ

爪の周囲は、石けんと流水でやさしく洗い、水分を十分に拭き取ってください。

強くこすったり、長時間湯につけたりする必要はありません。皮膚がふやけると傷つきやすくなる場合があるため、洗った後は清潔で乾いた状態を保ちます。

つま先を圧迫しない靴を選ぶ

つま先が細い靴や、サイズの合わない靴は、爪と皮膚を圧迫して痛みを強めることがあります。

症状がある間は、次のような靴を選びましょう。

  • つま先にゆとりがある
  • 指を動かせる
  • かかとが大きく浮かない
  • 爪の部分へ強く当たらない
  • 歩行時に足が前へ滑りにくい

痛みが強いときは、長時間歩いたり、足先へ繰り返し負担をかけたりすることを避けてください。

テーピングなどは医療者へ方法を確認する

軽度の陥入爪では、皮膚を爪から離すためのテーピングや、爪と皮膚の間を保護する処置が行われることがあります。

ただし、貼る位置や引っ張る方向が不適切だと、皮膚を傷つけたり痛みを強めたりする場合があります。自己流で長期間続けず、皮膚科や形成外科などで方法を確認してください。

爪と皮膚の間に綿などを差し込む処置もありますが、無理に差し込むと出血や感染につながる可能性があります。痛みや炎症がある場合は、医療者へ相談してください。

避けたほうがよい自己処置

次のような行為は避けてください。

  • 痛む部分の爪をさらに短く切る
  • 爪の角を奥までえぐり取る
  • 針や刃物で皮膚や爪を処置する
  • 膿を自分で押し出す
  • 痛みがある状態で無理に矯正器具を装着する
  • 市販薬だけで長期間様子を見る

一時的に痛みが軽くなっても、爪の切り残しや傷が増え、症状を繰り返すことがあります。

持病がある場合は自己処置を避ける

次のような人は、小さな傷でも治りにくかったり、感染が重症化したりする場合があります。

  • 糖尿病がある
  • 透析を受けている
  • 末梢動脈疾患など、足の血流障害がある
  • 足の感覚が低下している
  • ステロイド薬や免疫を抑える薬を使用している
  • がん治療中
  • 過去に足の潰瘍や感染を起こしたことがある

これらに当てはまる場合は、爪を自分で切り込んだり、綿や器具を差し込んだりせず、早めに医療機関へ相談してください。

医療機関を受診したほうがよい目安

深爪や陥入爪は、軽度で炎症がない場合には、爪の切り方や靴を見直しながら経過をみることもあります。

一方、次のような状態がある場合は、自己処置を続けず医療機関へ相談してください。

早めに受診したほうがよい症状

  • 痛みが続いている
  • 靴を履く、歩くなどの日常生活に支障がある
  • 赤みや腫れがある
  • 爪の脇が熱を持っている
  • 膿や浸出液が出ている
  • 爪の脇に赤い肉芽ができている
  • 同じ場所の炎症を繰り返している
  • 爪が厚い、変色している、崩れている
  • 自分では安全に爪を切れない
  • 市販のテープなどを使っても改善しない

症状が軽く見えても、痛みや炎症が続く場合は受診してください。

速やかな受診が必要な症状

次のような場合は、感染が広がっている可能性があります。

  • 赤みや腫れが足趾の周囲へ広がっている
  • 強い痛みがある
  • 膿が増えている
  • 発熱がある
  • 赤い筋が足の甲や脚へ伸びている
  • 足全体が腫れている
  • 傷が黒くなっている
  • 感覚が鈍い

糖尿病、透析、血流障害、感覚低下、免疫機能の低下がある人は、軽い赤みや傷でも早めに受診してください。

深爪・巻き爪・陥入爪は何科を受診する?

皮膚科や形成外科などが受診先の候補です。

対応する症状や治療方法は医療機関によって異なります。受診前に、巻き爪や陥入爪の診療に対応しているかを確認するとよいでしょう。

皮膚科

皮膚科では、爪と周囲の皮膚の状態を確認し、炎症や感染、爪白癬などがないかを診断します。

テーピングなどの保存的処置、感染への治療、爪の切り方の指導、矯正治療などを行う施設があります。

形成外科

形成外科では、爪や皮膚の変形、繰り返す陥入爪などに対して、保存的治療や手術を行う場合があります。

爪母の処置を伴う治療など、外科的な対応が必要な場合に選択肢となります。

整形外科・外科など

医療機関によっては、整形外科や外科などで巻き爪・陥入爪を診療しています。

診療科名だけで対応内容を判断せず、予約前に問い合わせることが大切です。

フットケアサロンやネイルサロンとの違い

フットケアサロンやネイルサロンは医療機関ではありません。

爪を整えるサービスを提供している場合がありますが、感染の診断、薬の処方、手術などの医療行為は行えません。

次のような場合は、サロンより先に医療機関を受診してください。

  • 痛みがある
  • 赤みや腫れがある
  • 膿が出ている
  • 出血している
  • 爪の周囲に肉芽がある
  • 糖尿病や血流障害などの持病がある
  • 爪白癬などの病気が疑われる

受診時に伝えたいこと

受診時には、次の内容を整理しておくと症状を説明しやすくなります。

  • いつから痛みや食い込みがあるか
  • どの爪の、どちら側が痛むか
  • 赤み、腫れ、膿の有無
  • 同じ症状を繰り返しているか
  • 普段の爪の切り方
  • よく履く靴の種類
  • スポーツや仕事で足先へ負担がかかるか
  • 糖尿病などの持病
  • 服用中の薬
  • 過去に受けた巻き爪・陥入爪の治療

巻き爪・陥入爪の主な治療方法

治療方法は、爪の湾曲、皮膚への食い込み、炎症や感染の有無、再発の回数などによって異なります。

巻き爪の形を整える治療と、炎症を起こした陥入爪への治療は、目的が異なる場合があります。

保存的な処置

炎症が比較的軽い場合は、爪や皮膚をできるだけ傷つけずに症状を軽減する処置が検討されます。

例として、次のような方法があります。

  • 爪の切り方の指導
  • 靴の見直し
  • テーピング
  • 爪と皮膚の接触を減らす処置
  • 感染がある場合の薬物治療
  • 肉芽への処置

処置の内容は、症状や医療機関によって異なります。

巻き爪の矯正治療

巻き爪の湾曲を軽減することを目的として、ワイヤー、クリップ、プレートなどを爪へ装着する治療が行われる場合があります。

器具の力を利用して、湾曲した爪を徐々に持ち上げます。爪を残したまま治療できる方法ですが、次の点に注意が必要です。

  • 器具を装着できる爪の長さが必要な場合がある
  • 定期的な交換や調整が必要になる場合がある
  • 装着中に痛みや爪の損傷が生じる可能性がある
  • 炎症が強い場合は、先に炎症への治療が必要になることがある
  • 治療後に再び巻く場合がある
  • 器具によって適応や治療期間が異なる

ワイヤー法やプレート法などの巻き爪矯正は、自由診療として行われることが一般的です。治療期間は数か月程度となることが多く、定期的な調整が必要になる場合があります。費用は医療機関や治療方法によって異なります。主なリスクとして、痛み、器具の脱落、爪の変形、再発などがあります。

治療を受ける前に、治療内容、総額の目安、通院回数、主なリスク、再発の可能性を確認してください。

フェノール法などの手術

炎症を繰り返す陥入爪や、爪の一部が強く皮膚へ食い込んでいる場合は、手術が検討されることがあります。

フェノール法では、局所麻酔を行い、食い込んでいる部分の爪を細く取り除き、その部分の爪を作る組織である爪母をフェノールで処理します。

処理した部分からは爪が再生しにくくなることを目的とした治療ですが、次のようなリスクがあります。

  • 爪の幅が狭くなる
  • 爪の形が変わる
  • 傷が治るまで時間がかかる
  • 痛みや出血
  • 感染
  • 周囲の皮膚への影響
  • 爪の変形
  • 再発
  • 追加処置が必要になる可能性

手術の適否は、炎症の程度、爪の形、年齢、持病などを踏まえて判断されます。

陥入爪に対する処置は、症状や治療内容によって保険診療の対象となる場合があります。保険適用の可否と自己負担額は、処置内容、検査、薬剤、自己負担割合などで異なるため、受診先へ確認してください。

爪をすべて抜く治療について

爪全体を抜けば治ると考える人もいますが、爪を抜いただけでは、再び生えた爪が同じように食い込む場合があります。

また、爪や爪母を傷つけると、爪の変形が残る可能性があります。治療方法は自己判断せず、医師から利点とリスクの説明を受けてください。

深爪を避け、爪への負担を減らすポイント

深爪や爪の食い込みは、爪の切り方や靴の選び方を見直すことで、起こりにくくなる場合があります。

ただし、巻き爪には爪の形、爪白癬、足趾への荷重、靴の圧迫など複数の要因が関係します。日常の工夫だけで完全に防げるとは限りません。

深爪を避ける

爪の先端を指先より短く切らず、両端を深く切り込まないようにしましょう。

先端をおおむねまっすぐに整え、引っかかる角だけをやすりで軽く整える方法が基本です。

すでに爪が食い込んでいる場合や、爪が厚く変形している場合は、無理に自分で切らず医療機関へ相談してください。

足に合う靴を選ぶ

つま先が細い靴や、サイズが合わない靴は、爪や周囲の皮膚へ負担をかける場合があります。

靴を選ぶときは、次の点を確認しましょう。

  • つま先に指を動かせる余裕がある
  • 爪の上へ強く当たらない
  • かかとが大きく浮かない
  • 歩行時に足が前へ滑りにくい
  • 左右の足の大きさに合っている

大きすぎる靴でも、靴の中で足が前へ滑り、爪先へ繰り返し圧力がかかることがあります。

無理のない範囲で歩く

長期間ほとんど歩かない状態や、足趾へ偏った負担が続くことは、爪の形に影響する可能性があります。

体調に問題がなければ、無理のない範囲で歩き、足に合う靴を使いましょう。特定の歩き方だけで巻き爪を予防できるとは限らないため、痛みがある状態で無理に歩く必要はありません。

爪と皮膚の状態を定期的に確認する

入浴時や靴下を履く前などに、爪と足の指を確認しましょう。

次のような変化がないかを観察します。

  • 爪の端が皮膚へ当たっている
  • 赤みや腫れがある
  • 爪が厚くなった
  • 爪が白色、黄色、褐色などに変色した
  • 爪が崩れやすい
  • 傷や出血がある
  • 靴ずれやたこがある
  • 左右で爪の形が大きく異なる

変化が続く場合は、爪白癬などの病気が関係することもあります。自己判断で削ったり、市販薬だけで治療したりせず、皮膚科へ相談してください。

保湿は皮膚を中心に行う

足の皮膚が乾燥してひび割れると、傷や感染のきっかけになる場合があります。

入浴後などに、足の甲やかかと、指の周囲へ保湿剤を塗る方法があります。ただし、足の指の間へ保湿剤を多量に塗ると蒸れやすくなることがあるため、皮膚の状態を見ながら使用してください。

赤み、かゆみ、皮むけなどがある場合は、水虫などの可能性もあるため医療機関へ相談してください。

持病がある人はフットチェックを続ける

糖尿病、透析、末梢動脈疾患、感覚低下などがある人は、足の傷や感染に気づきにくい場合があります。

毎日または定期的に、次の点を確認しましょう。

  • 爪の食い込み
  • 赤みや腫れ
  • 傷や出血
  • 水ぶくれ
  • 皮膚の色の変化
  • 足の冷たさ
  • 膿やにおい
  • 感覚の変化

自分で足先を確認しにくい場合は、家族や医療者へ相談してください。爪を安全に切れない場合は、皮膚科やフットケア外来などで処置を受ける方法があります。

よくある質問

Q. 深爪は巻き爪や陥入爪の原因になりますか?

深爪、とくに爪の両端を深く切り込むことは、陥入爪の代表的な原因の一つです。切り残した爪の角が皮膚へ刺さり、痛みや炎症を起こすことがあります。

一方、巻き爪には、靴による圧迫、爪の厚さや病気、足趾への荷重など複数の要因が関係します。深爪だけが巻き爪の原因とは限りません。

Q. 一度深爪をしただけで巻き爪になりますか?

一度の深爪だけで、必ず巻き爪になるわけではありません。

ただし、深爪や爪の両端を切り込む習慣を繰り返すと、爪の角が皮膚へ刺さり、陥入爪を起こす可能性があります。爪の食い込みを防ぐためにも、指先より短く切らず、両端の角を残して整えましょう。

Q. すでに痛い爪を自分で短く切ってもよいですか?

痛む部分の爪を、さらに短く切ったり、角をえぐり取ったりすることは避けてください。

一時的に痛みが軽くなっても、切り残した爪が再び皮膚へ刺さったり、傷や感染を起こしたりする場合があります。痛み、赤み、腫れ、膿などがある場合は、自己処置を続けず医療機関へ相談してください。

Q. 巻き爪・陥入爪は何科を受診すればよいですか?

皮膚科や形成外科などが受診先の候補です。

医療機関によっては、整形外科や外科などでも対応しています。診療科名だけで判断せず、巻き爪や陥入爪の診療に対応しているかを事前に確認してください。

痛み、腫れ、膿、肉芽などがある場合は、フットケアサロンやネイルサロンより先に医療機関を受診しましょう。

Q. 治療は保険診療の対象になりますか?

陥入爪に対する診察や処置、手術などは、症状や治療内容によって保険診療の対象となる場合があります。

一方、巻き爪の形を整えるワイヤー、クリップ、プレートなどの矯正治療は、自由診療として行われることが一般的です。

保険適用の可否、費用、治療期間、通院回数は、爪の状態、治療方法、医療機関によって異なります。治療前に受診先へ確認してください。

Q. 糖尿病があります。軽い食い込みなら様子を見てもよいですか?

糖尿病がある人では、足の感覚や血流が低下し、小さな傷でも治りにくくなる場合があります。

痛みを感じにくいため、感染や傷の悪化に気づくのが遅れることもあります。爪の食い込み、赤み、腫れ、傷などに気づいた場合は、自分で深く切ったり器具を差し込んだりせず、早めに医療機関へ相談してください。

まとめ

本記事は深爪、巻き爪、陥入爪に関する一般的な情報を整理したものです。爪の痛みや変形の背景には、細菌感染や爪白癬、血流障害、糖尿病による足病変などが隠れている場合があります。

深爪、とくに爪の両端を深く切り込むことは、切り残しが皮膚へ刺さって陥入爪を起こす原因になります。爪が横方向へ湾曲する「巻き爪」と、爪の端が皮膚へ食い込んで痛みや炎症を起こす「陥入爪」は同じものではありません。爪を切るときは指先より短く切らず、先端をおおむねまっすぐに整え、両端を深く切り込まないことが大切です。すでに痛みがある場合は、爪の角を自分でえぐり取らず、患部を清潔に保ち、つま先を圧迫しない靴を選びましょう。

赤み、腫れ、膿、肉芽がある場合や症状を繰り返す場合は、自己判断で処置せず皮膚科や形成外科などへ相談してください。とくに糖尿病、透析、血流障害、感覚低下などがある方は、軽い症状であっても自己処置を避け、早めの受診が必要です。

医療機関では、爪の切り方や靴の指導、テーピングなどの保存的処置、矯正治療、フェノール法などが状態に応じて検討されます。なお、巻き爪の矯正治療は自由診療として行われることが一般的です。治療内容、費用、期間・回数、主なリスクは器具や医療機関によって異なるため、十分な説明を受けたうえで判断してください。

参考:厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」

ベストチョイス編集部
ベストチョイス編集部

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